鬼嫁に強力すぎる援軍現る――。泥沼離婚騒動を巻き起こしているタレントの松居一代(60)がSNSでNHKの情報番組「ごごナマ」のメーン司会を務める夫で俳優の船越英一郎(56)を降板させるようネットユーザーをあおりまくっている。お堅い公共放送局の番組MCに“不倫夫”は不適!との主張だが、同局といえば、そうこの男。政治団体「NHKから国民を守る党」代表立花孝志氏(49)が緊急参戦した。

 松居は20日発売の「週刊新潮」の独占インタビューに応じた。同日未明にユーチューブにアップした第12弾動画でも「家族(SNSのフォロワー)のみんな読んで」とPR。同誌ではついに船越のイメージを揺るがす秘密までぶっちゃけた。

「カツラは数十個持っている」。別の週刊誌などで報じられた船越への“逆DV”についても「私に殴られたのではなく、植毛のために8時間に及ぶ大手術を受け、頭を血だらけにしていた」などと、暴露した。

“マツイ砲”は船越はもちろん、その所属事務所や女性作家など、散弾銃のごとく各方面にぶっ放しているが、夫がメーン司会の「ごごナマ」を放送するNHKまでがロックオンされている。

 松居は、視聴者の受信料で成り立つNHKの番組司会に“不倫男”は不適だとして同局に電話をかけるよう、ネットユーザーを“扇動”。19日のブログでは司会の降板をも要求した。

「今、すぐに、司会者を変えていただこう あたしたちは、受信料を払っていることを忘れないように 不道徳、不謹慎 不誠実、嘘、不倫はいかんだろう…」。返す刀で「妻の親友と、不倫だよ それで、一回の出演料40万円だ」とギャラまで暴露した。

 一方、NHKと聞くと、この男がピクリと反応した。同局の問題を追及し、昨年7月の東京都知事選にも出馬し「NHKをぶっ壊す!」とNHKの政見放送で前代未聞の演説を行った立花氏だ。

 ネットなどでコアな支持を集める元NHK職員の立花氏は、松居による“サスペンス離婚劇場”に興味を持っていたといい、NHKに圧力をかける松居について「NHKを攻撃するのであれば、その波に乗らなくもない。私もユーチューバーだから」とニヤリ。

 立花氏は“失職中”で、自身のユーチューブチャンネルでNHKの問題を盛んに取り上げている。かたや、松居も芸能界に未練がなく、肩書はもはやユーチューバーだ。舌鋒鋭いトークに加え、2人は関西出身(立花氏は大阪府生まれ、松居は滋賀県生まれ)と共通点は意外に多い。

 立花氏は「船越さんは、国民の受信料からギャラを得て公共放送の番組に出ている。不倫の疑いをかけられて、それが事実でないのであれば、名誉毀損で刑事告訴、名誉毀損で民事提訴すべき。その動きを見せないということは、やましいことがあるのか…」と首をひねる。

 船越は、ヤメ検の最強法律事務所に弁護を一任している(本紙既報)ため、自身は取材対応しないとみられているが、立花氏は「弁護士がいるならなおさら刑事告訴すべきでは」と主張する。

 1本40万円のギャラについては「民放の帯番組であれば安いが、NHKの帯番組であれば割高。これは、NHKの番組に出演するという意味で、品行方正を求められる対価も含まれる」とみる。

 だが、あろうことか、妻に不倫の嫌疑をかけられているのが現状だ。それだけに立花氏は「NHKがこれからも(沈黙を続ける)船越さんを使い続けるのであれば、私は松居さんを援護射撃する」と宣言。松居本人との対談が実現するなら「もちろん受ける」とウエルカムだ。「まあ松居さんも変わった人だと思うけど…」と対NHKで“タッグ”を組むこともまんざらでもない。

 NHKは19日、定例放送総局長会見で「引き続き司会を担当してもらうつもりです」と船越続投を明言した。松居による“降板扇動”の影響か、18日までに100件超のさまざまな意見が同局に寄せられているという。

 松居の“離婚劇場”に「NHKをぶっ壊す!」男が友情出演すれば、2時間ドラマの帝王・船越も腰を抜かす戦慄サスペンスが完成しかねない。