プロテニスプレーヤー・錦織圭(27=日清食品)のモノマネでおなじみのお笑い芸人・しまぞうZ(37)にまたもや悲劇が訪れた。錦織の応援のため、今年も大会が先頃閉幕した英ウィンブルドンを訪れたが、羽田空港で搭乗手続きを済ませた直後、離陸までの間に錦織はあえなく敗退。これでしまぞうZは3年連続で現地を訪れたが「ウィンブルドンではまだ、錦織の試合をまともに見たことが一度もない」と肩を落としている。

 7年前から錦織のモノマネをしてきたしまぞうZは、昨年12月に知人を介して錦織と会う機会に恵まれ、モノマネに関して晴れて本人から“公認”されている。

 今年もウィンブルドン選手権で錦織の活躍を信じていた。だが、3回戦でスペインのロベルト・バウティスタ(29)に4―6、6―7(3―7)、6―3、3―6で敗退。2年連続の4回戦(ベスト16)進出はならなかった。

 当時世界ランキング9位で第9シードの錦織に対し、バウティスタは世界ランク19位で第18シード。しかも過去4回の対戦はすべて錦織が勝っていたため「4回戦進出は濃厚」と思われていたが、思わぬ敗北を喫してしまった。

 この結果に大きなショックを受けたのがしまぞうZだ。一昨年、昨年とウィンブルドンまで応援に駆けつけ、今年も渡英を計画した。

「昨年はベスト16まで進んだから、今年はそれ以上勝ち進んでくれるだろうと思っていた。それで4回戦から観戦する計画を立てたんです」

 まだ売れっ子芸人とは言いがたいしまぞうZにとって、ロンドンまでの飛行機代は大きな出費。チケットは一番安いものを選んだ。「羽田からドバイ経由でロンドンに行く格安チケット。片道22時間くらいのフライトになりました」

 だが、錦織は3回戦で敗退。しかも敗退が決まった瞬間、しまぞうZは羽田空港にいた。「搭乗手続きを終えて離陸するまで2時間くらいあったんですが、まさにその間。これから20時間以上かけてウィンブルドンまで行くのに錦織選手の試合は見られない。ホントに落ち込みました」

 それでもしまぞうZは気を取り直して前向きに考えた。今年はまだ、女子の大坂なおみ(19=日清食品)が勝ち残っていたため、現地で彼女を応援しようと切り替えたのだ。

 ところが、大坂も3回戦で敗退した。「大坂選手の試合は飛行機の中で生放送で見てたんですが、負けてしまった。負けたのは羽田を出発して2時間後。その後の20時間のフライトはホントに地獄でした」

 一昨年からウィンブルドンを訪れているしまぞうZだが、いまだ錦織の試合をまともに観戦できていない。

「一昨年は2回戦の開始直前、さらに昨年は4回戦の試合中、錦織選手は途中棄権。それで今年はロンドンに着く前に敗退…。他の大会で錦織選手の試合を見たことはありますが、どうしてもウィンブルドンでは見られないんです」

 今年は錦織、大坂が到着前に敗退したが、それでもラファエル・ナダル(31=スペイン)や、女子ダブルスで準決勝進出を果たした二宮真琴(23=橋本総業)の試合などを観戦できたため「いろいろと楽しむこともできました」。

 今後もテニスの聖地であるウィンブルドンで“本家”錦織の試合を見る夢は捨てていない。しまぞうZは「来年も必ず行きます! 勝ち進むと信じているので、今年と同じように4回戦から見る日程で行くつもりです」と宣言した。