ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(28)との不倫騒動から1年半が経過し、徐々に露出を増やしているベッキー(33)だが、今でも騒動時のトラウマを抱えているテレビ局があるという。それがベッキーの復帰に一役買ったTBSだというのだ。

 昨年の不倫騒動当時は、出演していた10本のCM全てが打ち切り。レギュラー番組も降板となり、その後、休業となったベッキー。現在は地方局のレギュラー番組や映画出演、東京キー局でも単発のゲスト出演など、全盛期には程遠いが、徐々に活躍の場を広げている。

「実はその流れで、そろそろ大丈夫ではないかと、ドラマ出演の話が浮上していたんです」とはあるテレビ局関係者。それが4月クールで放送されたTBS系連続ドラマ「小さな巨人」だったという。

 先月まで放送されて13%を超える平均視聴率を獲得したドラマで、「当初はキャストの中にベッキーの名前がプランニングされていた。でも、最後の最後で編成からNGが出されたんです。結果的にその役には佐々木希の名前が入りました」と前出の関係者。ギリギリの段階で上層部からNGが出た根底にあるのが、TBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」のトラウマだというのだ。

 休業中のベッキーは昨年5月、レギュラー番組だった「金スマ」に出演。中居がインタビューをするという形式で、ベッキーは涙ながらに謝罪した。ベッキーサイドからはこれを機に本格的に復帰したいという思惑も見え隠れしたが、放送したTBSには視聴者からの批判が殺到したことから本格復帰は先送りとなった。

「このとき、自局にだけでなく、スポンサー企業にまでクレームを入れるクレーマー視聴者が結構いたことから、上層部がすっかり“ベッキーアレルギー”になってしまっている。人柄の良さからベッキーと仕事をしたいテレビマンはTBSにも多いので、バラエティーではなく、ドラマならばというアイデアだったのですが、この時のトラウマで上層部からNGが出てしまったんです」(同関係者)

 各局現場レベルではベッキー起用に前向きながら、スポンサーを気にするあまりレギュラー起用はいまだに難しい状況だが、特に復帰番組を放送したTBSはそのアレルギーが根強いという。「今年いっぱいはTBSへの出演は厳しそうです」と同関係者。ベッキーが不倫騒動を完全に払拭できるのはいつになるのか。