ダウンタウンやナインティナインらを世に出した「第38回ABCお笑いグランプリ」が9日、大阪市内で行われ、結成5年目の漫才コンビ「霜降り明星」(粗品=24、せいや=24)が優勝した。

 デビュー10年以下の芸人に出場資格が与えられる若手芸人の登竜門的コンテスト。エントリー556組の中から勝ち抜いた12組による決勝戦が行われ、ハイテンションな漫才が特徴の霜降り明星がチャンピオンに輝き、優勝賞金100万円を手にした。

 もともとピン芸人として活動していたツッコミの粗品は「相方とコンビ組んで、漫才できて、本当に良かった」と号泣。ボケのせいやも「コンビになって良かったと証明できてうれしい」と喜んだ。

 2人は6年前、高校生漫才イベント「ハイスクールマンザイ」で別々のコンビとして出会った。その後、ピン芸人としてデビューし評価を得ていた粗品は、コンビ結成を周囲に猛反対されたというが「せいやと組んだら、もっと面白い漫才ができると思った。人生で出会った中で一番面白いやつ」。

 そんな粗品は“おばたのお兄さん似”と言われることもあり「街で間違われて握手を求められたことが何度もあった。でも僕のほうが先輩なので『おばたのお兄さんのお兄さん』。スキャンダルがあってチャンスだと思うので、小栗旬ネタをパクります」と話して笑わせた。

 今後の目標を問われると、2人は声を揃えて「ここから弾みつけて、ドンドンいきたい。半年後のM―1グランプリで絶対優勝します」と意気込んだ。