イラストレーター・みうらじゅん(59)と作家・いとうせいこう(56)が7日、「東京国立博物館」で開催中の日タイ修好130周年記念特別展「タイ 〜仏の国の輝き〜」(8月27日まで)の記念トークイベントに登壇した。

 同展では、仏教国・タイの仏像(仏陀遊行像など)を中心に約140点の名宝を展示。自他ともに認める仏像マニアの2人は、タイ政府から任命された「タイ仏像大使」としてトークを展開。観客に向かって、みうらは「趣味ではありません」と自己紹介して会場を沸かせた。

 2人はタイを訪れた際に撮影した写真を用いながら進行。いとうは「人が死んだらどうなるのか」というテーマでタイの「地獄寺」を紹介。顔が血まみれになっている白い体の像に、観客はド肝を抜かれた。

 みうらが取り上げたのはキンピカの仏像。「体の悪い箇所が治るようにと、金箔を貼り付けられた。ひらひらしていて、取れてしまいそう」と解説。2人は本展ではお目にかかれないような奇抜すぎる写真で観客をディープな世界に引きずり込んだ。