2013年映画界は「3部作ブーム」

2013年01月10日 11時00分

 今年の映画界は「3部作映画」がブームになるかもしれない。

 洋画関係者は「製作費の中に役者のギャラが占める割合が増え、監督が満足な映画作りをできない時代になっていた。反動で最近の監督は役者に金をかけず、壮大なストーリーをきちんと描く長さ、ロケやセット、3Dなど、作品自体に金をかけたがるようになった。長大な映画のスケール感を出すためには3部作になってしまう」と語る。

 その先駆けとして注目されたのが「ホビット 思いがけない冒険」だ。大ヒット作「ロード・オブ・ザ・リング」の60年前の話で、3部作の1作目が公開されたばかり。同関係者は「最初から3部作を12、13、14年と3年がかりで上映すると決められ製作された。1作目がこけても役者も監督も変えられないので、1作目の客入りが注目されていました」と明かす。

 昨年12月に全米4045館で公開され、興行収入8740万ドル(約77億円)で、12月公開映画の歴代ナンバーワンヒットとなった。これで、3部作ブームに拍車が掛かりそうだ。

 過去にも「ゴッドファーザー」「ネバーエンディング・ストーリー」など多くの3部作が公開されている。ただ、それらは、シリーズ化されたものの人気が続かず3作目で製作をやめたり、2作目でやめるつもりがストーリーが収まらずに仕方なく3作目を作ったものなどばかりだ。逆に今後は意図された3部作のラッシュとなる。

「ヒットしすぎた『アバター』はどう2作目をやってくるのか。会社がディズニーに変わっての『スター・ウォーズ』の7、8、9は大注目。82年と84年に作られた『コナン・ザ・グレート』は、州知事を辞めたアーノルド・シュワルツェネッガーのたっての希望でシメの3作目が約30年ぶりに作られる」(映画関係者)

 ほかにも、3D時代になったため、新たに「グレムリン」(84、90年)、「ゴーストバスターズ」(84、89年)なども製作されるもようだ。