歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が3日、都内で行われた2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の第5回文化・教育委員会を欠席した。

 同委員会の委員を務める海老蔵だが、この日は「七月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座)の初日を迎える。同公演の夜の部「駄右衛門花御所異聞(だえもんはなのごしょいぶん)」では、海老蔵の長男・勸玄(かんげん)くん(4)が宙乗りに挑戦するため、出席を控えたと見られる。

 委員会の冒頭、森喜朗会長(79)が「私の仲間、海老蔵委員の奥様(麻央さん)がご他界されました。ここでみなさんと黙とうをしたいと思います」と語り、委員会メンバーや関係者、報道陣によって、約18秒間の黙とうが捧げられた。

 同委員会は、東京大会の機運醸成のため、さまざまな文化事業プログラムを実施することが目的。海老蔵からは「出席できずに申し訳ない」という謝罪メッセージが届けられるとともに、「(大会直前に行われる)フェスティバルの参考にしてほしい」と、自主公演「ABKAI2017~石川五右衛門 外伝~」の約3分間のプロモーションビデオが提供された。

 同じく委員会メンバーを務める落語家の桂文枝(73)は「海老蔵さんは麻央さんのそばにいたかったと思いますが、よくこの委員会にも出席して発言されていました。私もこれから歌舞伎座に行くつもりです」と語った。

 今後、海老蔵は3年後に迫った東京大会に向け、伝統芸能の歌舞伎を通じたPR活動を行っていく。