開催2日前の25日に中止が発表された韓流イベント「SGC(ソウルガールズコレクション) SUPER LIVE IN JAPAN 2017」(27、28日=横浜アリーナ)の実行委員会が30日、都内で記者会見を行い、中止に至った経緯を説明した。

 委員会の細川哲煕会長は冒頭「期待を裏切った結果になり申し訳ございませんでした。楽しみにしていたファンとアーティストの皆様、関係者にご迷惑をお掛けしました」と頭を下げて謝罪した。

 契約の不履行(ギャラの未払いなど)による、アーティストの不参加が原因とされているが、経緯については「23日に(ネットなどで)いきなりアーティストたちの不参加を聞いたので、韓国に行って、各事務所の関係者と電話や直接会って話した。最善を尽くしたが、(参加しもらう)調整がつかず、中止となった」と説明した。

 責任の所在については「役割は私たちが主催で韓国側のSGCがアーティストの契約と演出でした。私たちがアーティストとの契約不履行(ギャラの未払い)となっていますが、これは韓国サイドの事情」と説明しつつも「原因はともあれ、私たちのミスでもあり、責任もある」と監督不届きを反省した。

 ギャラについては、委員会はその費用はしっかりと韓国側に支払っていると主張。行方が分からなくなっているお金については「まだ調査しているところ。短い時間で調査するのには限界があった。アーティストとの契約については韓国側の仕事だったので、私たちは入れないことになっていたので、おまかせだった」と説明。韓国側とはまだ直接話ができておらず、代理人としかコンタクトが取れないため、ほとんど状況がつかめていない極めて不明瞭な状態であるという。

「SGC——」はアイドルグループ「Apink」、元KARAのパク・ギュリ(29)、ベテランソロ歌手SE7EN(セブン)などの、人気K—POPアーティストが出演する予定のアジア最大級の韓流エンターテイメントショー。日韓友好の文化交流イベントでもあり、AKB48の入山杏奈(21)がゲスト登場する予定だった。すでにチケットの払い戻しは始まっており、SGCの公式サイトに詳細が説明されている。