今年3月に発足したアイドルグループ「STU48」が、キングレコードから11月1日にメジャーデビューすることが29日わかった。5月のメンバーお披露目から約半年でのデビューは、48グループで最速となる。STUは瀬戸内海を囲む7県を拠点にしている特性を活かし、活動内容も各県に合わせて“七変化”する異色のグループになりそうだという。

 STUは国内6番目のAKB48グループとして誕生。瀬戸内海を囲む兵庫、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛の7県を拠点とし、31人が1期生として加入。HKTの指原莉乃(24)が劇場支配人を兼任し、AKB兼任の岡田奈々(19)がキャプテンを務める。

 この日は指原と岡田は不在だったが、1期生31人が出演したインターネット配信サービス「SHOWROOM」の番組内でCDデビューが発表された。STUの山本学・劇場共同支配人がデビューをサプライズ発表すると、メンバーたちは驚き、中には泣きだす者もいた。

 STUは5月3日に行われた「2017ひろしまフラワーフェスティバル」でお披露目されたが、それからわずか半年後にCDデビュー。48グループで最速デビューになる。指原はVTRで「(デビューまでが)とっても早いのでびっくりしていますが、みなさんの期待に応えられるように、メンバー、スタッフ一丸となって頑張っていきたいと思います」とコメントを寄せた。

 また、グループ初のオリジナル楽曲「瀬戸内の声」でセンターを務める山口県出身・瀧野由美子(19)は「メジャーデビューできることはすごくうれしいことなので、期待に応えられるように頑張りたいと思います」と気を引き締めた。

 7月8日に放送される「SHOWROOM」の番組内で、11月1日デビューシングル(タイトル未定)の選抜メンバーも発表する予定だ。

 そんなSTUは数あるアイドルグループの中で、異色の存在になりそうだとみられている。

「7つの県を拠点とする特色を生かし、CDも広島バージョンや兵庫バージョンなどそれぞれの県がフィーチャーされた7つのバージョンが発売されることも考えられるでしょう。ジャケット写真もそれぞれの県の名所などで撮影したり、収録曲もそれぞれのご当地感を味わえる作品になるかも。例えば、広島方言バージョンなど“方言マニア”にもたまらないグループになるでしょうね」(音楽関係者)

 またSTUは、既存の船に専用劇場を新たに備え、各県の主要港などで公演を行う予定もある。STU関係者は「現在、劇場を建設中で、今夏のデビューを目指している」と言う。

「メンバーはいい意味で、いなかっぽいというか、ピュアさが際立っている。28日に音楽番組に初出演した際も芸能人を初めて間近で見て、ドキドキしている様子でした。透明感のある子も多いので、アイドルファンの心をつかむでしょう」(テレビ局関係者)

 STUがどんな活躍を見せるか注目だ。