「第9回AKB48選抜総選挙」(17日)での結婚宣言が衝撃と大波紋を呼んだNMB48の須藤凜々花(20)が、21日に都内で会見して改めて「結婚します」と語り、グループからの卒業の意向を示した。本紙既報通り“人妻アイドル”としてのグループ在籍も提案されたというが、「卒業を考えている」と保留。それでも卒業後、タレント続行の意思を持つ須藤には、将来的に「HTD48(人妻48)」での復帰が、関係者や一部ファンから期待されているというからオドロキだ。

 神妙な面持ちで会見に臨んだ須藤。22日発売の「週刊文春」では、医療関係の仕事に従事する20代男性A氏との“お泊まり愛”が報じられた。報道陣から「結婚する相手は週刊誌に出た方?」と聞かれると、正直に「はい」と返答した。

 A氏とは、一昨年11月に開かれた須藤の母親の誕生日会で初対面。「初めて会った時から、好きだなって。たたずまいがすてきだった」と須藤。昨年末に結婚を意識し、プロポーズは今年初めに受けたという。「『卒業したら結婚しよう』と約束しました。(結婚宣言の後に)『一緒に絶対、すてきな人生を歩んでいこうね』と言われました」と話したが、結婚の時期については「まだ決まっていません」とした。

 今後のグループ活動を問われると、「今の時点では卒業したい、卒業する方向で考えています」とキッパリ。本紙が既報した“人妻アイドル”として活動を続ける可能性については「(秋元康プロデューサーらから)卒業しないという提案も受けたんですが、卒業することを考えていて。できるなら(卒業したい)と思ってます」と続けた。

 一方、須藤は哲学書「人生を危険にさらせ!」を出版するなど「将来は哲学者を目指す」と語る才女。「今までグループ活動で哲学書を出させていただいたりもしたので、どういう形でも。その(タレントの)選択肢もあるかなと思います」と芸能活動を続ける意向を明かした。

“人妻アイドル”として現在のグループへの残留は拒否する須藤だが、タレントとして活動する意向がある以上、まだまだアイドルとしての可能性はゼロではない。

 というのも、ある出版関係者は「AKBのOGメンバーや世間から批判を浴びてしまい、今のままのアイドル活動には、後ろ向きな面も見せている須藤ですが、今はまだ分からない。きっと秋元プロデューサーはグループ残留を提案している以上、様々な試案を描いているはず。別にNMBに所属しつつも、独自の路線で1人で活動してもいいでしょう。まだ卒業のタイミングさえ決まってないわけですから。周囲の提案に須藤自身が納得できれば、新しいアイドルのスタイルとして、復活するかもしれない」。

 さらに、芸能界はアイドル・須藤の結婚宣言に前向きな声が多くなっており、昔から存在する「アイドル=恋愛禁止」という暗黙のルールを壊しそうなムードさえも漂っている。そんな既成概念を壊した先に、関係者から期待されるプランもある。それが「HTD48」だ。

「これは『人妻48』のことです。アイドルだって、人間ですから誰だっていつかは恋に落ちるし、将来的にはみんな結婚していく。でも昔から、たとえ結婚しても好きなアイドルをずっと応援しているファンがいるのも事実。須藤はそのグループの象徴のような存在になればいい」(前同)

 11年目に突入したAKB48は卒業生に多くの既婚者がおり、姉妹グループのOGにも人妻が増えている。人妻であっても、再びアイドルとして踊る姿を見たいという需要もあり、HTD48誕生も大いに可能性があるだろう。

 前代未聞の「結婚宣言」は今後のアイドル界を変えうる“一撃”となるかもしれない。