米経済誌フォーブスによる恒例の「世界で最も稼いだセレブ100人」の2017年度版が今週発表された。今回1位に輝いたのは米音楽プロデューサーで“米エンターテインメント界で最も成功した一人”といわれるショーン・コムズ(47)。昨年度の年収は1億3000万ドル(約143億円)だった。

 コムズが昨年の22位からトップに上り詰めた要因は米国内ツアーからの収入に加え、自身がプロデュースするファッションブランド「ショーン・ジョン」や、レストランチェーンの経営が好調なこと。また、ウオツカ「シロック」の販売促進に参画したことで大幅な収入増加につながったと同誌は分析している。

 日本での知名度は低いコムズだが、俳優や映画プロデューサーとしても活動。自身の音楽レーベル「バッド・ボーイ・エンターテインメント」の最高経営責任者でもある。

 同ランキング2位は米歌手ビヨンセ(35)で1億500万ドル(約116億円)。昨年は34位だったが、この1年は新作アルバム「レモネード」を引っ提げての世界ツアーの売り上げなどで年収が急増した。

 3位には「ハリー・ポッター」シリーズの英作家J・K・ローリング(51)が9500万ドル(約105億円)でランクイン。舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」や、映画シリーズのスピンオフ作品「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」による収入が大きかった。

 また、サッカー、レアル・マドリード所属のクリスチアーノ・ロナウド(32)が9300万ドル(約102億円)で、昨年の4位から1ランクダウンの5位だった。

 一方、昨年1位だった米歌手テイラー・スウィフト(27)は4400万ドル(約48億円)で49位に後退した。この1年間に新譜のリリースがなかったことが原因だ。

 ほかには昨年度26位だったカナダ出身の歌手ジャスティン・ビーバー(23)が8350万ドル(約92億円)で13位に上昇。日本人ではただ一人、テニスの錦織圭選手(27)が3390万ドル(約37億円)で92位と、昨年に続きトップ100人にランクインした。