本紙客員編集長を務めるタレント・ビートたけし(70)が13日、都内で行われた、自身がCM出演する予防医学「アンファー」の30周年企業発表会に出席した。

 カメラマンから無数のフラッシュを浴びながら登場すると「せがれが問題を起こしましてすいません」と謝罪。俳優の橋爪功(75)が息子・橋爪遼(30)の覚醒剤取締法違反で逮捕された際のコメントを引用し、笑いを誘った。

 14日から新CM「転ぶ」編などの放送が始まる。何度も転ぶシーンを撮影したそうだが、故ポール牧さん(享年63)から「コメディアンは転べなくなったら終わりだよ」とアドバイスを受けたことを述懐。若者を激励する内容でもあり「普段の何げない動きが、努力に見えるような働き方をするといい」と若い世代に助言した。

 一方で自身は「新しいものを避けない」とのマニフェストを発表。新しい挑戦について「漫才、役者、映画(監督)として賞をまあまあ取ったけど、歌は全然ヒットしてない。歌ってヒットさせて、紅白歌合戦に出たい。裸で出て、全裸紅白歌合戦」とぶち上げた。

 最近ブレークしているタレントについても言及。「流れにさおさすのは無理があって、一番いいのは流れに乗らない。タレントとしては、理想はパンかご飯。おかずがどんなものになってもパンかご飯は変わらない。スイーツみたいなタレントが多くて、すぐ忘れられてしまう」と、最近の芸能界の風潮に警鐘を鳴らした。

 芸能界の頂点に上り詰めた現状でも「まだ上はあるなぁ」と歩みを止めるつもりはない。未来の目標は「たけし教を作る。芸能界を辞めてたけし教に戻れ!」と、清水富美加(22)の出家騒動ネタを絡めて笑いを誘った。

 この日はたけし節が絶好調で「(米国の)トランプ(大統領)が一番面白いですね。籠池さんの問題も、豊洲も面白いしね」と時事ネタも展開。「豊洲に水泳会場を作ったら面白いかもね。ベンゼンの中で泳ぐとか」と毒舌が止まらなかった。