ロックバンド「X JAPAN」のメンバーが9日、都内で会見し、リーダーのYOSHIKI(年齢非公表)が5月に米国で頸椎の手術をしたことで、協議中だった7月の公演を決行すると発表した。カリスマの復活にファンは安堵しているだろうが、まだ安心はできない。今度はギタリストのSUGIZO(47)がパンクしそうなのだ。あまりの忙しさにヘロヘロ状態で、業界内ではニックネームまでついてしまったという。
重度の頸椎椎間板ヘルニアだったYOSHIKIが手術に踏み切ったのは先月16日(現地時間)のこと。無事に成功したものの、5月の仕事はすべてキャンセルされ、7月11日に日本から始まるワールドツアーの開催が危ぶまれていた。だが、カリスマは決断した。
会見に出席したのは、ボーカル・Toshl(51)、ギター・PATA(51)、ベース・HEATH(49)。そして米国・ロサンゼルスからYOSHIKIも国際電話で参加した。
決行の理由について、ToshlはYOSHIKIの「リハビリを乗り越えるための目標にしたい。目標が活力になる」という強い希望が決め手になったと説明。ただ、YOSHIKIはピアノ演奏のみで、ライブも全体的にアコースティック主体になるという。YOSHIKIも「感動的な空間をつくり、最高のコンサートにしたい」と語った。
これでファンも関係者もひと安心…と思いきや、実はもう一人“爆弾”を抱えているメンバーがいる。SUGIZOだ。
ある音楽関係者は「あまりにも多忙すぎて今にもぶっ倒れるのではないかと、スタッフはヒヤヒヤしているんです」と不安を隠さない。
他界したhideの後任ギタリストとして、2009年に「X JAPAN」入りしたSUGIZO。それ以来、自身のバンド「LUNA SEA」との二足のわらじで活動を始めたが、スケジュールのやりくりには四苦八苦してきた。
どうしても先輩格の「X JAPAN」の予定を優先せざるを得ず、そこが決まるまでは「LUNA SEA」の予定は中ぶらりん。バッティングすることも少なくないという。
「昨年12月、『X JAPAN』は『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)の特番に出演しましたが、『LUNA SEA』のライブと重なったんですよ。かなりもめた揚げ句、SUGIZOはMステを欠席。苦渋の決断ですが、さすがにライブは興行なので穴をあけるわけにはいかなかったんです」(テレ朝関係者)
先月29日に「LUNA SEA」の日本武道館公演があったが、SUGIZOはその準備をする傍ら、「X JAPAN」の新アルバムのレコーディングを進めていた。ところが…。
「完璧主義のYOSHIKIさんのこだわりで、ギター部分がすべてとり直しになったんです(笑い)。他にも辻仁成監督の映画の音楽を手がけているし、ボランティアもやっているので、ほとんど寝ていないのでは? 酸素カプセルの毎日ですよ」(前出の音楽関係者)
そして先月、YOSHIKIが突然、首の手術を発表したため、綱渡りのスケジュール管理が“完全崩壊”。音楽業界では「SUGIZOは大丈夫か」と心配する声が上がっているのだ。
「実はSUGIZOにはギャラの未払いも珍しくありません。YOSHIKIさんは音楽に没頭すると細かいことを忘れてしまうんです。ピリピリムードのカリスマにスタッフも近寄れず、ようやく伝えると『え、そうだったの!?』ですからね。業界ではSUGIZOはSHINISO(死にそう)と言われています(笑い)」(同関係者)
今回の公演に向けて、もう一度、気合を入れ直すSUGIZO。パンクしなければいいが…。
「X JAPAN」ツアー決行で超多忙SUGIZOが悲鳴
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