タレントでシンガー・ソングライターの泰葉(56)が2日、東京・千代田区の帝国ホテルで会見を開き、元夫で落語家の春風亭小朝(62)とタレントの和田アキ子(67)をそれぞれ民事提訴する意向を表明した。

 泰葉は4月から自身のブログで、2007年に離婚するまで小朝から虐待されていたと〝告発〟。会見では、小朝を相手取り、夏までに東京地裁へ訴訟を提起することを明らかにした。代理人弁護士とともに自身も出廷予定で、同裁判で虐待撲滅を図る一助にしたいという。

 また泰葉は会見で、虐待の後遺症にも悩まされていると主張した。PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された6月1日付の診断書を報道陣に提示し、男性から強い口調で質問されると「失禁してしまう」と告白。さらに「左耳の聴力が低下した。音楽家として致命傷」とも訴えた。小朝との接触は「離婚後、一切ない」という。

 訴訟の審理では、物証の有無とその確度がポイントになる。そのため泰葉は「手の内を見せることになるのであまり言いたくない」と首を横に振り、「(PTSDの)診断が下ったというのが勝利に導く」と語気を強めた。

 一方、和田に対する民事提訴は唐突な印象もあるが「今に始まったことではない。(自分が)離婚してから度重なる名誉毀損、営業妨害があった」と主張。TBSの番組に出演する前、同局内で会った和田に「おはようございます」とあいさつすると「何でそんな肌を出した服を着ているの?」と返されたことを例に挙げ「みんなの前でさらし者にされた」と訴えた。

 審理の物証については、和田に関する各媒体の報道記事を地裁に提出するそうで「かなりの確率で勝訴を見込んでいる」と自信を見せた。

 提訴に踏み切る順番は、和田よりも小朝を先にするという。