女優の水崎綾女(28)、神野三鈴(51)、俳優の藤竜也(75)が27日、東京・新宿区の新宿バルト9で映画「光」の初日舞台あいさつを行った。

 フランス・カンヌで開催中の「カンヌ国際映画祭」で、コンペティション部門に正式出品された「光」が公開を迎えた。カンヌ国際映画祭が日本時間の28日まで開催されている関係で主演の永瀬正敏(50)、河瀬直美監督(47)は欠席。その“代役”として登場したのが河瀬作品と縁が深い、女優・樹木希林(74)だった。

 登壇するなり「カンヌ国際映画祭の最後までおりたいんや。それで新宿の舞台あいさつ行かれへんの。ほいで、行ってくれへん?」と河瀬監督の口まねでオファーの経緯を明かし、笑わせた樹木。続けて、自分自身に戻って「なんで私が行くんですか。私が行ったら、物好きみたい。『困った時の樹木希林というのはなしよ』とお断りしたんですけど、強引な宣伝部がいて、来ました」とオチをつけた。

 イベント中にはネット中継を使い、カンヌ滞在中の永瀬、河瀬とトークセッションもあった。

 樹木は「賞をもらったらコロッと変わることもありますからね。もともと河瀬監督は勘違いしているところがある。カンヌではどの女優よりも派手だった。水崎さんは地味だったわね」とジョークを飛ばした。

「でも、変わらず河瀬監督もいい作品を作ってもらえたら。賞をもらう、もらわないは問題でない。コロッと変わりそうなのはこのへん(水崎)かな」と矛先を水崎に向けて会場を沸かせた。