女優の波瑠(25)に思わぬ“逆風”が吹き寄せている。俳優・東出昌大(29)の“危ない演技”が話題のドラマ「あなたのことはそれほど」(火曜午後10時、TBS系)で、不倫に走る妻を演じる波瑠が、視聴者から理不尽な猛バッシングを食らっているのだ。あくまでドラマの役柄なのだが、あまりの反響で、今後の仕事にも影響が出かねないというから深刻だ。

「あなたのことは――」で主演の波瑠は劇中、夫(東出)との結婚後、小・中学校時代に好きだった同級生(鈴木伸之)と再会し、ダブル不倫の関係に陥る。妻の不倫に気付いた夫が、スマホを盗み見したり、妻の不倫相手の夫婦に近づいたりとエスカレート。

 不気味な笑みを見せる東出の演技は「“冬彦さん”ぶりがぞっとする」と話題になっている。冬彦さんとは、1992年に放送されたドラマ「ずっとあなたが好きだった」(TBS系)で佐野史郎(62)が演じ、マザコン&嫉妬夫として広く知られた役柄。今回の「あなたのことは――」では当初、東出の役柄がそれほど注目された。

 だが、放送回数が進むごとに反響がただならぬものになったのは波瑠の方だという。

「TBSには年配と思われる女性から、抗議の手紙が多数届いているそうです。『あなたはそんな女性じゃない。もっとしっかり自分を見つめ直しなさい』とか『一時の快楽で不倫をしたら全てを失う』『いまならまだやり直せる。あの男と縁を切って』などの内容。揚げ句には『あさが来た』に出演していたときの波瑠ちゃんはどこに行ったの?』というすさまじいものもある。そこまで波瑠とドラマ内の渡辺美都役を同一視しているようなんです」(関係者)

 女優なのだから引き受けた役に没頭するのは当たり前。批判も、役になりきって視聴者をだましたのだから役者冥利に尽きる――で済む話だが、今回はシャレでは済まないほどイメージが悪化しているという。

「役柄のせいで好感度が急落しているんです。原因はネットの反応のようですね。あまりに波瑠がリアルに演じた結果、視聴者が波瑠に対し嫌悪感を持つようになったというのです」(芸能プロ関係者)

 実際にネット上では「狂気的」「ホテル直行って、どんだけ尻軽?」「ダメだ、この女、本当にバカ女すぎる」などのドラマの展開に対する批判が上がっている。

「コメントにはご丁寧に波瑠の写真も添付されている。不倫に走る最低妻=波瑠というイメージが刷り込まれている。NHK朝ドラで広がった好印象は、もはやなくなったと見る代理店関係者もいます。CMなどの依頼は今後は激減するでしょう。悪女役を引き受け、運がなかったとしか言いようがない」(関係者)

 芸能人の命ともいうべきイメージの悪化と引き換えにドラマの視聴率が断トツならいいのだが、実際は23日の6話終了時点で平均10・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大ヒットには至っていない。さらに今後、波瑠への出演オファーが減るようなことがあれば悲劇としか言いようがない。