ここ数年、芸能界では「年末年始に結婚や離婚を発表する芸能人が増えた」とよく言われるようになった。昨年でいえば、お笑いコンビ「おぎやはぎ」の矢作兼が12月29日深夜、コンビでパーソナリティーを務めるTBSラジオ「JUNK おぎやはぎのメガネびいき」の中で結婚を発表。さらに12月30日には、女優・米倉涼子が離婚を発表した。

 年末年始に結婚、離婚の発表が多くなることについては「テレビも特番ばかりになり、ワイドショーの放送がなくなるため、リポーターに追いかけ回されなくて済むから」などと言われている。

 ただ芸能関係者は「昔なら分かるが、最近のテレビ局はプロダクション、特に大手に対しては完全に弱腰の姿勢だからね。もし大手の事務所に『ウチのタレントが離婚するけど、あんまり扱わないで』と頼まれたら、言われた通りになってしまうから、ワイドショーが放送されないこととはあまり関係ないのでは」と指摘する。

 むしろ年末年始に発表することが増えたのは、テレビよりも週刊誌への対策だろう。ほとんどの週刊誌は「年末年始合併号」となり、次号の発売は2週間後になる。あまり騒がれたくないタレントは、週刊誌が発売されない週を狙って結婚や離婚を発表するというわけだ。

 ただ週刊誌が合併号を発売するのは年末年始だけではない。実はゴールデンウイークにも合併号は発売される。年末年始と同様、週刊誌が発売されない時期を狙っているとしたら、ゴールデンウイークにも結婚や離婚、もしくはあまり騒がれたくないような問題を発表するかも、と思っていたらやっぱりあった。

 ゴールデンウイークに入る直前の4月28日には、女優・菊川怜が、自身がレギュラー出演するフジテレビ系の情報番組「とくだね!」で結婚を発表。さらに5月2日にはお笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹が、タレント・小日向しえとの離婚を発表した。

「菊川は結婚というおめでたい話題なのに、週刊誌が発売されない時期を狙って発表したのは、相手の男性の素性をあまり明かしたくなかったのでは? 田中の場合は離婚だし、2人の子供の親権を妻ではなく夫が持つという珍しいケースとなったから、余計に週刊誌が発売されない時期を狙ったのでしょう」(同)

 週刊誌が合併号を発売するのは年末年始、ゴールデンウイークと並んでもう一つある。8月のお盆だ。そういえば昨年、世間を騒がせたSMAPが正式に解散を発表したのは8月14日だった。ジャニーズ事務所が週刊誌対策でこの日を選んだのかどうかは定かではないが、今後はお盆休みにも重大発表があるのか、注視していく必要がありそうだ。