コピーライターの糸井重里氏(68)が9日、都内で行われた「太陽の鐘」前橋再生プロジェクト発表会に登場した。

 糸井氏が故郷の群馬・前橋市の地域再生に動いた。前橋市の地方創生を目指している団体「太陽の会」が“前橋再生”のシンボルを探していたところ、芸術家の故岡本太郎氏(享年84)の作品「太陽の鐘」を紹介。同作品は、静岡県内のレジャー施設に設置されて市民に親しまれたが、1999年に施設が閉鎖されたのに伴い、約18年眠ったままだった。

 太陽の会は、約半年かけて約3000万円を投じて「太陽の鐘」を修復。今年11月に前橋市内に設置する。

 糸井氏は故郷の創生にひと役買った形だが「故郷が嫌い。あんまりいい子じゃなかった」と苦笑い。「このプロジェクトの本気さにつられて、ちょっとずつ手伝うようになった。それなりに真剣に手伝っていきたい」と意気込んだ。

 太陽の会の田中仁会長は、第2次安倍政権で掲げられた地方創生について、有志団体が派手な試みをすると「出るくいは打たれてしまう」と感じているという。糸井氏は「“市長選に出ようとしているんじゃないか”とかね」と指摘した。