漫才協会が主催する「平成29年度 漫才新人大賞」の本選が8日、東京・国立演芸場で行われた。本選は、予選を勝ち抜いたいち・もく・さん、ぼっけもん、ストロングスタイル、世界少年、けいいちけいじ、新宿カウボーイ、ニードル、ゴールドハンマー(ネタ披露順)の8組で争われ、コンビ結成16年のゴールドハンマーが優勝した。

 ゴールドハンマーは、大阪府出身の林一哉(38)と兵庫県出身の志村卓治(42)のコンビ。もともとは大阪で吉本興業に所属して活動していたが、東京に進出した後、漫才協会に所属した。「東京でいろんな事務所を受けてたが、なかなか決まらず、そんな時にナイツと知り合って漫才協会に所属しました」

 その後は漫才協会に所属しながら東京吉本にも所属したが、なかなか芽が出なかった。今でも芸人としての収入は、漫才協会の本拠地である東京・浅草の東洋館に出演した時のギャラ程度。林が「(月収は)チロルチョコを100個買えるくらい(約2000円)」と言うと、志村は「もうちょっと買えるやろ? でも数万円もない。1万円いかないときもあります」と明かした。

 そのため今回は背水の陣で挑んだそうで「優勝できなかったら、本当に解散しようと決めてました。これで何とか生き延びました!」と喜びの表情を浮かべた。