活動を自粛していたロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(28)が、7日に放送された情報バラエティー番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、5か月ぶりに再始動した。当初は今月10日に東京・江東区の「Zepp 東京」で行われるライブで復帰する予定だったが、急きょ“前倒し”したのには川谷なりの理由もあったようだ。

 川谷は昨年1月、タレントのベッキー(33)との不倫騒動で世間から大バッシングを浴びた。その騒動が収まらぬうちに同9月、新恋人のタレント・ほのかりん(20)が当時、19歳の未成年だったにもかかわらず一緒に飲酒していたことが発覚。その責任を取り、同12月から活動を自粛していた。

 当初は10日のライブで復帰するつもりだったが、「ワイドナショー」から出演オファーがあったという。川谷は、同番組コメンテーターの「ダウンタウン」松本人志(53)のファンだったこともあって、出演を承諾。今月5日の同番組の収録に参加した模様が7日に放送された。

 それにしても、なぜわざわざリスタートを“前倒し”したのか。川谷は同番組内で「コンサートやブログで自分の気持ちを伝え、騒動に決着をつけたつもりだったが、伝わっていない」と感じたと言い、10日のライブを前に「思いを伝えたかった」と説明した。

「マスコミ対策もあったようだ」とワイドショー関係者はこう指摘する。

「川谷には“10日のライブは純粋に音楽を聴いてほしい”との思いがあった。でもその前に自分の口からいま一度語らないと、ライブで本格復帰してもマスコミから不倫騒動を蒸し返されてしまう。番組で言及することで、それを緩和したいつもりでしょう」

 今回の出演は川谷の10日にかける強い思いの裏返しでもあるという。この日はライブの開催日であるだけでなく、3枚目のアルバム「達磨林檎」のリリース日でもある。

「これまでのゲスの1公演のチケット代は5000円が相場だけど、10日のライブは無料。アルバムを購入した人を対象にくじをして、当選者が入場できる珍しい販促を取り入れた。このアルバムはもともと、去年12月にリリース予定だったが、川谷の活動自粛のせいで発売日が延期され、レコード会社に迷惑をかけた。その“罪滅ぼし”で、アルバムが売れるようチケット代は無料にして、ファンにアルバムを購入してもらう販促を導入したようだ」(音楽関係者)

 川谷にとっては万感の思いが詰まった5・10公演になる。