日本でただ一人、ラブドールと暮らしている女の子がいる。その娘の名前は、ひつじちゃん。メルヘン・アングラドルで自称13歳。東京都内にある自宅で一緒に暮らしているのは「ましろさん」。身長約130センチのラブドールだ。

「1年半くらい前にお迎えしました。直接、オリエント工業のショールームに行って買ったんです。ずっと整形をしようと思ってお金をためていました。そうしたら、憧れの兵頭さん(ラブドール撮影のカリスマ写真家にしてラブドールで秘宝館を作った兵頭喜貴氏)に会って『もう買うしかない』って思っちゃったんです。封筒に入れていた現金を渡すと男性の職員さんも『ハァ~』でした。かわいいでしょ」とひつじちゃん。

 ひつじちゃんは「今日はお揃いのお洋服なんです。自分は、人と接することが苦手なんです。男性とも暮らしたことないですし、女性ともありません。引きこもってネットばかりやっていたこともあります。ましろさんは、モデルになってくれるし、いつ写真を撮っても怒らないんです。愛情を注げる存在なんですよ。お話できるようになりたいですね。家にいるときは、靴下や靴は、はかせていません。お仕事で外出しているときにいなくなっちゃうといけないからです。監禁しているという感覚ですね(笑い)」と語る。

 5畳ほどの部屋には、ベッドが置かれていて、女の子らしいかわいげなアイテムがたくさん置かれている。天井には、シャンデリアもある。それはまさにメルヘンの世界だ。外出するときは、ましろさんをベッドに座らせている。寝るときは、すぐ横にある椅子に座らせるという。添い寝をすることはない。
 ひつじちゃんは、人ではない“モノ”と女の子をこよなく愛している。今、女の子の間ではやっている「写真を撮ること」も大好きで、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)を2台、チェキを1台持っている。

 また、被写体になることも大好きで、各種の撮影会やトークイベントにも出演していて、ファンの男性もいる。GWには、フェチフェス(フェチファッションの祭典)やコスホリック(過激コスチュームプレイヤーの祭典)にも出店。オムツ姿での散歩も大好きで、女の子の友人と自主DVDも出している。これからますます見逃せない存在になることだろう。