5月に開かれる第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出された映画「光」の完成披露試写会が27日、都内で行われ、主演の永瀬正敏(50)、ヒロイン・水崎綾女(28)、藤竜也(75)、神野三鈴(51)、そして河瀬直美監督(47)が出席した。

 永瀬演じる視力を失いつつあるカメラマンと、視覚障がい者向けの「映画の音声ガイド」の仕事をしているヒロインとのラブストーリー。関係者向けの試写会で見た後に涙を流したという永瀬は「(映画に)僕のすべてを置いてきました。いろんな原点に立ち返らせていただいた作品です」と話した。

「光」はカンヌ国際映画祭の最高峰、コンペティション部門に選ばれた。河瀬監督は「カンヌという場所はそんなに簡単な場所ではなく、レッドカーペットに立てるのは一握り。(一報を聞いて)涙が止まりませんでした」と告白。永瀬は「僕は監督に連れて行って頂けると思っています。感謝、感謝、感謝です」、水崎は「まだ実感はないです」、藤は「本当に幸せです。長生きするもんです」と笑顔を見せた。