フジテレビ退社後、初の報道番組メーンキャスターを務めるフリーアナウンサーの高島彩(38)に、意外な不安材料があるという。22日スタートの新番組「サタデーステーション」(テレビ朝日系、土曜午後8時54分)を仕切るアヤパンの横には、女性視聴者から絶大な人気を誇る俳優ディーン・フジオカ(36)がインフルエンサーの肩書で座る。超イケメンとのタッグならではの心配のタネとはいったい――。

 フジテレビ時代には看板女子アナとして、バラエティーなどを中心に司会を務め、情報番組「めざましテレビ」でも“朝の顔”としてメーンMCをこなしてきた。

 今回はフジ退社後、初の本格的な報道番組。メーンキャスターを務めることもあってか高島は連日、テレ朝と入念な打ち合わせをしているという。

「報道番組のため政治、事件、時事ネタはもちろんのこと、旬の芸能の話題なども扱う予定です。高島にとって、メーンキャスターをこなすことには何の支障もないでしょうが、実は心配していることがあるそうなんです」とテレ朝関係者。それがディーンの存在だ。

 ディーンは「世間に与える影響力を持つ人」という意味のインフルエンサーとして出演する予定だ。テレ朝としては中高年女性から絶大な人気を誇るディーンの出演は番組の目玉の一つ。その一方で、男性視聴者を取り込むための高島起用との思惑もある。

 土曜の午後9時台というのは日本テレビが午後10時だった「嵐にしやがれ」を4月から1時間前倒しにしたように「視聴者を一番取り込みやすい時間枠と見られていた」(テレビ局関係者)。

 こうなるともはや“激戦区”にもなりつつあるが、このテレ朝が組んだ布陣は、視聴率を取り込むための見事なキャスティングともいえる。

 とはいえ「何だかんだいってもディーンは俳優ですから、何でもコメントできるというわけでもないし、まして芸能界の時事ネタで、ヘタなコメントを求められても困ると、すでにディーンサイドから出されている“NG条項”も少なくないそうです」と前出のテレビ局関係者。確かに、ディーンにとって“同業者”の芸能人ネタを不用意にイジることはある意味で危険が伴う。

「俳優のイメージを損なわせるわけにはいかないし、テレ朝だって女性から『ディーン様』と呼ばれるほどの圧倒的な支持にあやかりたい計算もあって、キャスティングしている。“NG条項”を申し出るのも、その申し出をテレ朝が受けるのも当然と言えば当然でしょうね」(同関係者)

 高島にとっては、そのディーン人気こそが重荷となっているというから厄介だ。

「オンエア前には相当な打ち合わせが必要となります。高島が仮にディーンにお門違いなコメントを求めた場合、ディーンファンの視聴者からクレームが入ることもあり得るんです。高島はそこを一番心配しているそうです」(同関係者)

 だからといって、高島も臆してばかりはいられない。

 ある制作会社関係者は「高島さんは育児で忙しい中でも、新聞や雑誌を読んで情報収集は欠かしていない。さらにディーンさんについても調べているようで、インスタをチェックしたり、関係者からも彼の興味がある企画などをリサーチしています」。

 番組進行以外での気遣いを求められるのは大変そうだが、果たしてその成果は出るか。