AKB48の渡辺麻友(23)が主役を務め、当初発表のタイトルにあった「きりたんぽ」の言葉が物議を醸したテレビ朝日の連続ドラマ(30日スタート、日曜深夜0時40分)のタイトルが「サヨナラ、えなりくん」に決定した。「アイドルのイメージをぶち壊したい!」と意欲を見せる渡辺は、女優としての真価を見せられるか。

 当初は「サヨナラ、きりたんぽ」とタイトルが発表された同ドラマ。番組タイトルとドラマの内容が、秋田県の郷土料理「きりたんぽ」のイメージを損なうとして、秋田県からの抗議を受け、テレビ朝日は3月8日にタイトル変更を発表。その後「タイトル未定」となっていた。

 渡辺が演じるのは、理想の結婚相手を探して婚活に精を出す25歳の桐山さおり。だが、出会う男は浮気男、マザコン男、ドケチ男と“ダメンズ”ばかり。そんなさおりは、彼らにひどい仕打ちを受けた瞬間、表情を一変させ、特殊な能力を発揮する――。

 清純派アイドルの渡辺が、恋多き女を熱演する異色の純愛コメディー。カギを握る役として、タイトルにも刻まれた俳優のえなりかずき(32)の悪キャラにも注目が集まる。

 今まで演じたことのない役柄に、渡辺は「“アイドル・渡辺麻友のイメージをぶち壊したい!”“自分の殻を破りたい!”という思いで、本気で挑んでいる」と意気込んだ。

 渡辺をよく知る出版関係者は「本人は今作を“アイドルからの脱皮”と位置付けている。タイトル騒動もあり、ドラマへの注目度は増している。夢である女優としての真価が問われる格好の場でしょう。視聴率うんぬんではなく、渡辺自身が納得できる演技ができたら、グループからの卒業も視野に入ってくるでしょうね」

 さらに、今回のドラマは、6月17日に開票が行われる「第9回AKB48選抜総選挙」への追い風にもなるという。

「NMBの山本彩、AKBの柏木由紀らが総選挙出馬を辞退。そんな中で、タイトル騒動もあり、グループ活動、ドラマ撮影と多忙なスケジュールが予想されながらも、渡辺は出馬を決断した。“最後の総選挙”と語る渡辺に対して、ファンも『最後の花道を』と団結している。これでドラマで新境地を見せれば、新たなファン層も獲得できますし、3連覇を狙う指原(莉乃)を倒せるかもしれません」(前同)

 渡辺は「この作品を私のターニングポイントにする」ときっぱり。アイドル・渡辺から「女優・渡辺」を印象付けられるか注目だ。