プロスケーターでスポーツキャスター、タレントとしても活躍する浅田舞(28)が21日、都内のフジテレビで行われた「ルグリ・ガラ~運命のバレエダンサー~」記者発表会に出席した。

 舞は元パリ・オペラ座エトワール、現ウィーン国立歌劇場バレエ団芸術監督の“生きる伝説”マニュエル・ルグリ氏(52)に花束を手渡した。続けて「実はフィギュアスケートより早く、3歳からバレエを始めた。そしてバレエのために足首を鍛えようと、フィギュアスケートを習ったという経緯がある」とバレエとのかかわりを明かすと「ルグリさんのソロもあると聞き、とても楽しみにしている。公演頑張ってください」とエールを送った。

 先日、妹の浅田真央(26)が現役引退を発表したばかりだが、この日は真央についてのコメントはなかった。

 公演にはイザベル・ゲラン(元パリ・オペラ座バレエ団エトワール)、マリアネラ・ヌニェス(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)、セミョーン・チュージン(ボリショイ・バレエ プリンシパル)、ダヴィデ・ダト(ウィーン国立バレエ団プリンシパル)ら、ルグリ氏の選んだ世界の超一流どころが勢ぞろい。

 ルグリ氏は「コンセプトは『運命とダンス』。私は4歳でバレエを始め、バレエとともに生きてきた。私の人生はバレエとダンスに彩られており、ダンスこそが人生だと考えている。私の尊敬するダンサーに囲まれながら再び舞台に上がれてうれしく思う」とコメント。

 一方で「年齢を考えるとこれが私にとって最後の舞台かもしれない。今回の演目はすべて私が踊っていたもの。次の世代に継承することを念頭に置いている」と“完全引退”をにおわせた。なお、ルグリ氏は8年前にオペラ座で引退公演を行い、現役に区切りを付けている。

 公演は東京・東京文化会館=8月22~25日、大阪・フェスティバルホール=8月19日、名古屋・愛知県芸術劇場=8月20日の日程で行われる。