アイドルグループ「NMB48」の薮下柊(18)が11日、大阪市のオリックス劇場で卒業コンサート「いつまでもしゅうの笑顔を忘れない」を開催した。

 コンサートは、薮下と同期の3期生メンバー全員による寸劇でスタート。薮下扮する薮下学園野球部監督が「いつになったら甲子園に行けるねん。甲子園に行くぞー!」とボヤくという内容だが、総勢8人でチームすら作れないというオチで笑いを誘った。

 大の阪神ファンで知られ、昨年は阪神を応援する女子「TORACO」応援隊長も務めた。途中のMCでは昨年、甲子園で行った始球式でのノーバン投球の様子が映され「チェンジアップなんです。バッターはいなかったんですけど、いても打てなかったと思います」とニヤリ。

 続けて「ここでも始球式を行いたいと思います」と語り、観客席に向かって投球すると、続けて「TORACO」メンバーの山本彩(23)らと「六甲おろし」を熱唱。オリックス劇場をタテジマに染めてみせた。

 笑いも織り交ぜた明るいライブに終始笑顔の薮下だったが、アンコール1曲目の「桜の花びらたち」で、仲良しだった渋谷凪咲(20)とデュエットすると思わず涙声に。「アンコール1曲目は部屋も一緒で、ずっと一緒に過ごしてきた凪咲と歌いたかった」と思いを吐露すると、渋谷も「ずっと笑い合ったし、泣いたこともいっぱいあった。柊がいたから今の凪咲があります。寂しいです」と涙を見せた。

「私にとってNMB48は青春そのものでした。ファンの皆さんにはすごく応援してくれて本当に本当に感謝しています。私も皆さんを応援してるので、むちゃくちゃ幸せになってほしいと思います」とあいさつした薮下。今後は学業に専念するため芸能界から引退する。ファンには「自分で決めた道やから、私らしく笑顔で頑張ります。胸を張って新しい道を進もうと思います」と誓った。

 薮下は19日に行われるNMB48劇場での卒業公演をもって、芸能活動を終了する。