10日深夜に列島を駆け巡ったフィギュアスケートの浅田真央(26=中京大)の電撃引退表明は、一夜明けた11日朝、テレビ各局がトップニュースとして報じた。

 NHKは「おはよう日本」の枠内で放送された午前6時、7時のニュースで冒頭から浅田の引退を本人のブログ記述や関係者のコメントを通じて伝えた。

 佐藤信夫コーチは、本人と会って「終わりにしたい」と言われたことを明かし、「本当にご苦労さま」と語った。地元名古屋でジュニア時代に指導した山田満知子コーチも発表の少し前に電話報告を受け、「ジュニア時代からフィギュアスケート界を引っ張ってきた。ひと時代もふた時代も築いた。もういいんじゃないの」とねぎらい、浅田は「先生にそう言ってもらえるとうれしい」と話したという。

 NHKは7時のニュースで、スポーツニュース部の記者が出演して「なぜ引退表明?」を解説。緊迫する北朝鮮をめぐる情勢の報道はその後になるなど、前夜の真央引退表明がこの朝一番の話題となった。