お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(44)が9日放送の「行列のできる法律相談所 3時間SP」(日本テレビ系)で、交際中の女優・佐々木希(29)と結婚することを発表。佐々木も生電話で登場し、アツアツぶりをアピールした。幸せいっぱいの渡部だが、仕事では正念場。今月から「王様のブランチ」(TBS系)の司会に就任したが、「『王様のブランチ』で失敗しないためには、このタイミングで結婚する必要があった」との見方が浮上している。

 渡部と佐々木の交際が明らかになったのは2015年春。それから約2年を経て、結婚に至った。

 レギュラー出演する「行列――」では番組終盤を緊急生放送に差し替えたうえ「人生の転機を迎える」とあおられて表情の硬かった渡部だが、結婚を宣言するとその後はさまざまな質問に答え始めた。

 なれそめについては「共通の友人を通して知り合った。僕の方から『お付き合いしてください』と言った」。またお互いに「わっくん」「のんちゃん」と呼び合っていることも明かした。

 その後、佐々木も電話で出演。渡部の良さを聞かれると「とにかく優しくて穏やかになれる、えへへ」と照れ、生放送に出演したモデル・藤田ニコル(19)から「行ってきますや、おやすみのチューはするの?」と問われると、佐々木は「たまにする、ね」と大サービス。渡部は「お答えできませんでいいんだよ!」とあわててツッコむなど、仲むつまじさを見せつけた。

 3時間特番の司会を務めた明石家さんま(61)は生放送には出演しなかったが、「渡部くん 希ちゃん、おめでとう! うれしいことですが、渡部のせいで私の面白いトークが10分以上切られたと思うと悲しいです。責任取ってください」とさんま流の祝福メッセージを送った。

 最後に「話題になるコメント」を求められた渡部は「明日、お花見に行きます。そういうことをやったことがないんで!」と、やっと交際を公にできた喜びを示すとともに「ありがとうございました!」と頭を下げた。

 誰もがうらやむ美女をゲットしプライベートは充実の渡部だが、一方で仕事の方は「正念場を迎えている」と言われている。

 民放テレビ局プロデューサーは「司会業に初挑戦したフジテレビの『水曜歌謡祭』の失敗が尾を引いている」と指摘する。

「水曜歌謡祭」は、フジテレビ系で15年4月から放送された音楽番組だが、あまりの低視聴率でわずか半年で打ち切りとなった。

「渡部は芸人司会者として、有吉弘行やフットボールアワーの後藤輝基に次ぐ素材として注目されていたが『水曜歌謡祭』の失敗で一度“失格”の烙印を押されてしまった。もちろん渡部だけの責任ではないし、不慣れな音楽番組だったから気の毒ではあるけど、視聴率があまりにも低かったからね」(同)

 だがそんな渡部にもチャンスが巡ってきた。今月から情報番組「王様のブランチ」(TBS系)の新司会に就任したのだ。

「ただ『水曜歌謡祭』でミソを付けた渡部が『王様のブランチ』でも失敗すると『やっぱり司会はムリ』というイメージが付く。今回は絶対に失敗できない」(芸能プロ関係者)

「王様のブランチ」のターゲットは明らかに女性だ。「今までのように佐々木との交際をうやむやにして隠していては、『はっきりしない男』と見られてしまい、女性視聴者の共感は得られない。それならきっちりと結婚を発表した方がウケはいい。好感を持たれれば、渡部のグルメ知識も女性層に響くだろう」(同)

 今回の結婚発表は、タレント人生にとっても大きな分岐点となる。