お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(36)の芥川賞受賞作「火花」のドラマが大コケし、計画されている映画版も共倒れが心配されている。

 ドラマ版の「火花」は林遣都(26)が主演し、日曜午後11時開始の連続ドラマとしてNHK総合で現在も放送されている。2月26日の初回こそ4・8%だったが第2話は2・9%、第3話は1・5%と落ち込んだ。その後も2~3%前後と低迷している。累計部数251万部を突破する大ベストセラーになった「火花」は昨年、又吉が所属する吉本興業と世界最大の有料動画サイト「ネットフリックス」が共同で制作。オリジナル作品として配信された。これをNHKが再編集版として放送している。

「午後11時スタートとはいえ1・5%というのは“爆死状態”。『火花』は純文学としては評価が高いが、やはりドラマに向いてなかったとの見方がもっぱら。11月公開予定の映画版は菅田将暉と桐谷健太のダブル主演でヒロインに木村文乃という豪華キャストだが、果たして観客を呼べるのか? ドラマ版との共倒れが危ぶまれてます」(映画関係者)

 映画の監督には当初、映画「おくりびと」の滝田洋二郎監督(61)の名前も挙がっていたが、結局は吉本所属のお笑い芸人・板尾創路(53)が務めることが決まった。

「滝田監督も了承してたのですが、いつの間にか板尾になっていたので『予算を削りたかったのでは』なんて声も聞かれる。ただ、吉本にしてみれば原作のダブルミリオンヒットで印税がどっさり入っただけに、たとえドラマ、映画がヒットしなくても金銭的にはそれほどダメージがないのは救いかもしれませんが…」(同)

 ドラマの低視聴率を映画で覆せるか?

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)