音楽プロデューサーのつんく♂(48)が3日、都内で行われた歌手クミコ(62)のシングル「砂時計」の発売記念ライブに、ゲストとして登場した。

 つんく♂は2014年10月に声帯の摘出手術を受け、発声できない生活を送りながらも、精力的に音楽活動を続け、同シングルでは作曲をつん♂が、作詞を松本隆氏(67)が担当している。

 この日はつんく♂がパソコンのキーボードをタイピングしてコメントを送信。それを受信するタブレットをクミコが代読する形で“トーク”した。

 現在はハワイに在住し、楽曲制作も当地で行っているつんく♂。今回の曲はハワイの環境が影響したかとクミコに聞かれ「スキューバダイビングをしているような、そんな気分でしたよ」と表現。ライブのアンコールでは、クミコが同曲を歌う際にギターの演奏を披露した。

 歌手の“命”である声を失ったため依然としてファンから心配されているが、つんく♂の表情は明るく、楽曲制作の意欲も衰えていない。つんく♂が手がけ、日本音楽著作権協会(ジャスラック)に登録している楽曲数は驚異の1800曲超だ。

「声帯を摘出してからも創作意欲は変わらないよう。手術前は曲を作って自分で歌い、確認する作業をしていた。声帯の摘出後はそれができないけど、曲を世に送り出したいとの思いは強いようで作り続けている。その秘訣は集中力にあるみたい。つんく♂は“この日は曲を作る!”と決めたら、未完成でもとりあえず作り上げる。後日、ブラッシュアップするそうだ」(関係者)

 大ヒット曲が生まれる日も、そう遠くない。