フリーアナウンサーの夏目三久(32)に、本格的なドラマ出演の話が持ち上がっている。今年10月期以降の放送を検討しているフジテレビの人気ドラマシリーズ「リーガルハイ」の出演に向けて、交渉が進んでいるというのだ。女優転身もささやかれる夏目。当初はTBSの人気ドラマ「半沢直樹」の続編が決まった暁には同番組での女優転身が噂されていたが、同じ事務所の堺雅人(43)でもフジが先になる“逆転”の可能性が出てきた。

 現在、TBS朝の情報番組「あさチャン!」、日本テレビ日曜の報道番組「真相報道 バンキシャ!」などでMCを務める夏目だが、昨年、人気芸人の有吉弘行(42)との熱愛報道後、アナウンサー業の休業が噂されてきた。

「夏目は有吉と結婚して芸能界から身を引くことを真剣に考えていたともいわれていたんですが、所属事務所社長の説得もあって、有吉とは別れ、引退も思いとどまった。その代わりに、夏目の女優転身の希望を事務所社長がバックアップすることにしたんです」(芸能関係者)

 その後、噂された3月いっぱいでの番組降板は結局はナシ。「あさチャン!」は多少のリニュールアルをするものの、夏目はこれまで通りMCを続けていく。

 それでも夏目は女優の夢を抱いており、当初は、事務所の先輩で“視聴率男”の呼び声高い堺雅人が2013年7~9月に主演し、最終回が42・2%の驚異的視聴率を取った「半沢直樹」の続編が決まれば、同ドラマで女優転身を果たすとみられていた。

 だが、実際にはフジテレビで、同じ堺主演の「リーガルハイ」に続編制作の話が持ち上がり、夏目にはヒロインクラスの重要な役どころでの出演が検討されているという。

 フジが視聴率競争で鳴かず飛ばずなのは周知の通り。西内まりや(23)が主演を務めた月9ドラマ「突然ですが、明日結婚します」は20日の最終回が視聴率6・0%で終了し、全9話平均も6・7%と、月9のワースト記録を塗り替えた。他のドラマも惨たんたる状況にある。

「今のフジは実績のあるドラマの続編くらいしか計算が立たない。だからこそ、堺主演の人気ドラマシリーズ『リーガルハイ』に白羽の矢が立った。ただ、業界内では堺は続編を好まない俳優として有名。『リーガルハイ』は一度だけ続編が制作されたが、それでも簡単な交渉ではない。続編制作は事務所が提示する夏目のバーター出演をフジテレビがのむことが条件といわれています」(前出の芸能関係者)

 すでにギャラの下交渉も行われているという。

 同芸能関係者によれば「事務所が提示した夏目のギャラは、1話当たり120万円」で、これは中堅クラスの俳優とさほど変わらない額だ。フジが当初予定していた額を大幅に超えており「二の足を踏んでいる状態」というだけに、夏目の出演はすんなりと決まりそうもない。

 それでも、ある制作関係者は「フジテレビが一番恐れているのは堺をTBSに持っていかれること。堺クラスになると、長編ドラマは年に1本くらいしか出演しない。事務所が提示した条件をのんで続編を制作できるのなら、無理をしてでも何とかするはず」と、最終的にはフジが折れる可能性を指摘した。

 すでに夏目は堺と「スカパー!」のCMで共演しており、ドラマ共演の“準備”はできている。新人女優として破格のギャラに見合った演技を見せて、女優本格転身の足掛かりにすることはできるか。

(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)