元プロ野球選手でタレントの板東英二(76)が先日、テレビ番組内で、新幹線で泣いている赤ちゃんへの親の対応に対して放った厳しいひと言が、ネット上を中心に大きな論争を呼んでいる。だが、数年前に新幹線で板東と遭遇した人によると、とてもそのようなことを言うとは思えないほどの好対応だったとか。なぜ板東は変わってしまったのか?

 板東は21日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、JR北陸線内における車掌と少年のトラブルというニュースを取り上げた際にコメントを求められたところ、なぜかせきを切ったかのように、新幹線で泣いている赤ちゃんへの親の対応に不満を爆発させた。

「新幹線の中でも、楽しいんでしょうけど、子供が泣いたら抱っこしてデッキぐらい行ったらいいじゃないですか。トイレでも便器はちゃんと座れるんだから、(フタを)閉めとけば。そこでちょっとでもあやしてくれたらいいのに、それをしようとしませんもんね。泣くのは子供のさがというか。そうじゃないもん、周りは」「泣いてるんだから。僕らがあやすわけにいかんのだから、ご両親が何とかしてもらわないと!」

 少子化が日本の将来を左右するほど大きな問題となっているにもかかわらず、子供の騒ぐ声や赤ちゃんの泣き声を問題視する人は依然として多い。特にそれに対処しない親に対して容赦ない批判が向けられている。板東も同様の主張をしたわけだが、数年前に見せた姿は全然違ったという。

 8~9年前に偶然、新幹線で板東と乗り合わせたという会社員のAさんは「生後半年もたたない赤ちゃんを連れた私たち家族は、新幹線で板東さんの真後ろの席に座りました。板東さんは一人でクイズ番組の予習をしていましたね。その日はガラガラで、周囲には私たちと板東さんしかいませんでした。途中で赤ちゃんが泣き始めたので、妻がデッキに連れて行こうとしたところ『全然いいですよ』とおっしゃってくださっただけではなく、私たちと一緒になってあやしてくれましたよ。あんなにいい対応の芸能人に会ったのは初めてでした。テレビの発言はとても信じられません」。

 このような証言があるのに、なぜ板東はテレビ番組で批判されかねないようなことを言ったのか。「板東は2013年の所得隠し問題で芸能活動を一時休止せざるを得なくなった。復帰後もかつてほど仕事は戻っていない。そこで今、流行の“毒舌キャラ”に変身しようとしているのではないか?」と芸能プロ関係者。

 板東の本当の姿はどっちだ!?