女ピン芸人、ブルゾンちえみ(26)が、4月13日スタートのドラマ「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ系)で女優デビューを飾る。キャリアウーマンに扮したネタでブレークしたブルゾンは、主演の桐谷美玲(27)とともに「女子力ゼロの理系女子」を演じる。超厳戒態勢の撮影現場ではさっそくその演技力が話題だ。

 3月16日の早朝、東京・丸の内のオフィス街で、ロケに臨むブルゾンの姿があった。明け方の気温は3度と冷え込むなか、着込んでいたのはブルゾンではなく、黒のベンチコートだった。

 ロケ現場には3人の警備員が配置される厳戒態勢。「立ち止まらずにお進みください」と警備スタッフたちは、しきりに声を上げて“交通整理”にあたっていた。掲げられたプラカードには「撮影」と「SNSでの情報拡散」を禁止する旨が書かれていた。

 だが、一流ビジネスマンらが行き交う丸の内という場所柄か、周囲の反応は冷ややかだった。

「この日のブルゾンさんの見た目はいたって地味。トレードマークの真っ赤な口紅もしておらず、あのおかっぱ風の髪形も衣装の帽子で隠れていたので、気づく人はほとんどいませんでした。緊張と寒さで顔は真っ青、おまけに無表情だったことも、丸の内の住民にスルーされた要因ではないでしょうか」(ドラマスタッフ)

 撮影では、表情をこわばらせたブルゾンに、やさしく話しかける桐谷の姿があった。

「歩き方ひとつとってもぎこちない動きをするブルゾンさんに、桐谷さんは『とにかくリラックスして』と励ましていました。同じく主要キャストである水川あさみさんも含め、3人娘の息は徐々に合ってきていますよ」(同スタッフ)

 2月28日の「R―1ぐらんぷり」決勝の舞台ではネタを飛ばして号泣する失態を演じたが「台本はしっかり頭に叩き込んでいて、セリフを飛ばしたことはありません」(同スタッフ)とか。女優業進出は吉と出るか。