演歌歌手・井上由美子(40)が21日、東京・豊島区の雑司ヶ谷鬼子母神で新曲「母情歌」のヒット祈願を行った。母と子の絆を歌った作品で、安産や子育ての神様として知られる鬼子母神に歌を奉納した。

 井上は今回の新曲に「お母さんへの思いが重なる」とポツリ。15歳のときに母と子の2人で大阪から上京し、高校時代はアルバイトをしながら生活費を稼いだ苦労人だ。「母を守らなきゃという思いがあった。母を歌った曲がヒットして親孝行できたらうれしいな」

 現在も2人暮らしで、今回の作品については「しわの数だけ おんなを生きた」との歌詞があるが、「母親からは『そんなにしわないで』と言われた」という。

 それでも「いつもは私もレコーディングが終わったら母親に何度も聴かせるんだけど、今回はちょっと照れくさかった。母もいつもは聴いていろいろ感想を言ってくれるんだけど、照れくさそうだった。なかなか言えない思いもあるので、このタイミングでこの曲が歌えるのはよかったかな」と笑顔を見せた。

 現在、ひと回り年上の男性と交際こそしているが「やっぱりヒット曲を出してからじゃないとね」と結婚はできないとのこと。目標には紅白出場を掲げ「ここまでみんなで頑張ってきたんだなと、実感してみたい」と大みそかを見据えた。