元AKB48・チーム8の山本亜依(21)、笠本玲名(旧名=北玲名、20)らが15日、東京・新宿区の新宿村LIVEで舞台「マジカル・マテリアル」(15~20日、同所で)の公開ゲネプロを行った。

 山本は女優を目指して昨年、AKB48を卒業。2度目の主演舞台で、未来と現代を行き来する時空系SFアクションに挑戦した。「不安はあったが、稽古が多くて自信を持って臨めた。お客さんにどう見えているか分からないが、楽しめた」と余裕の笑みを浮かべた。

 もし、自由に時代を行き来できるなら「恐竜が好きなので、見たことがない生き物がいる時代に行きたい」とか。怖い者知らずで度胸満点の性格をよく表している。

 その性格はまさに女優向き。「舞台はこれで3作目。全部、設定が違っていて違うキャラになりきる。難しいが楽しい。映画が好きで、ずっとこういう仕事がしたかった。これからも舞台や映像など、いろんなところで活躍したい。一つずつこなしていけば絶対、次につながると思う。まずは目の前のこの舞台を千秋楽まで走りたい」と抱負を述べた。

 一方、舞台初挑戦の笠本は「しょっぱなからセリフをかんじゃったけど、それも含めて楽しんでもらえたらいいな」と苦笑いしたが、実際はAKB48時代の経験が生きて踊りは完璧。声もよく通っており、好演が光った。

 初舞台で元同僚の山本と共演。互いに頼りにし合い、稽古に力が入ったようで、山本は「あまり絡む場面はなかったが、チーム8でいつも一緒にいたメンバーなので、稽古場に玲名がいるのが心強かった。稽古でヘトヘトに疲れた時に玲名の顔を見ると、私も頑張ろうと思うことができた」と振り返った。

 自由に時空を超えられたらという問いに笠本は「何千年後に行って、見たことがない世界を見てみたい。そのころはたぶん食べ物がなくなっている。人類が食べなくても生きられるよう進化しているのかな」などと想像をめぐらせた。

 これでようやく夢である女優のスタートラインに立った笠本。「性格にとらわれないで、いろんな役をこなせる女優になりたい」と目を輝かせた。