
自民党の「若者の政治参加検討チーム」(事務局 鈴木隼人衆院議員)は永田町で13日、グラビアタレント・岸明日香(25)をゲストに招いて第1回会合を開いた。
同チームは同党所属の国会議員の中で最も若い30代の有志が集まり、若者の政治参加について検討していくために結成された。
岸は、ウェブ雑誌「政経電論」で「あすぽん、政治オタクになる!」の連載を担当して政治に関心を持つようになった。
「これまで憲法改正やIR(インベスター・リレーションズ=企業による投資家向け広報活動)、都知事選などをテーマに取り上げた。政治は、知れば知るほど、私たちの生活に大きな影響を与えるものだと考えるようになった」(岸)
第1回会合で検討されたテーマは、投票環境の整備について。20代を中心に政治離れが深刻化していることの意見交換が行われた。
2014年の衆議院選挙(全体投票率52・66%)で20代の投票率は過去最低の32・58%を記録。昨年の参院選(投票率54・7%)は35・6%という結果に終わった。
ところが、「世界青年意識調査」(内閣府)のデータによると、日本の20代の若者は、米国や韓国、英国やフランスと比べて政治に関心が低いわけではなく、「投票に行くのが面倒くさい」という理由で棄権していたことが判明した。
同会合では、若者の低投票率の改善策として、スマートフォンを使用したインターネット投票や投票しやすい場所として“コンビニ投票”プランが持ち上がった。
岸は「若者は圧倒的にケータイやスマホでSNSをやっている。20代の投票率を上げるには『ネット投票できる環境を整えたらどうか』という意見を出した。私は普段あまり緊張しません。でも今日は、吐きそうなくらい緊張した」と振り返った。
同会合は年内をメドに総合的な対策案を公表したいとしている。