本物? 偽者? 元楽天監督のデーブ大久保こと大久保博元氏(50)が、WBC日本代表「侍JAPAN」を勝手に応援する黙認団体「偽(いつわり)JAPAN」の監督に就任することが4日、わかった。

 大久保氏は自身がオーナーを務める東京・港区の居酒屋「肉蔵でーぶ」で、偽JAPANメンバーからの監督就任要請を快諾。世界一奪還を目指す侍JAPANを全力でものまね応援すべく、決起集会を開いた。

 侍JAPANは7日、いよいよ東京ドームで初戦を迎える。相手は1次ラウンドB組の宿敵キューバだ。大久保監督は「俺は小久保裕紀監督(45)の偽者だが、本物のデーブ大久保だ。皆で力を合わせ、全力で侍JAPANを応援しよう!」と呼びかけた。

 ひょっとして、ものまね芸人? 軽妙なしゃべり口はどこかうさん臭いが、たたずまいは紛れもなく本物だ。

「先日、宮崎のキャンプで兄貴分の中畑さん(清=前DeNA監督、63)とお会いした際『僕が監督になった時は、GMをお願いします』と頼んできた。中畑さんは『日本代表の応援ならどんどんやってくれ』とおっしゃった。頼まれたら断れない性格の方なので、きっと引き受けてくださる」と、中畑氏のGM就任、アントキの猪木(43)のGM補佐就任を勝手に決めた。

 コーチ時代は魂のこもった“熱血指導”で知られ、その卓越した指導力を生かして野球教室「デーブベースボールアカデミー」を4校経営するほど。大久保氏は厳しい目でメンバーたちを見渡し「腰が甘い! そんなことじゃ本物に近づけないぞ! お前らも世界一のものまねクオリティーを目指せ!」と“鬼軍曹”としてゲキを飛ばした。

 偽JAPANは壮行試合にくまなく足を運び、試合を盛り上げてきた。猪木GM補佐は「これからはMLB管轄なのでへたに絡めないが、ドームに行って球場外でワイワイとものまねをして盛り上げたい。世界一奪還ダァーッ!」と気合を入れた。