NHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」のクランクアップ・セレモニーが2月28日、NHK大阪放送局で行われ、菅野美穂(39)らがヒロイン・すみれを演じる芳根京子(20)を祝福した。感極まった芳根は「私はこのチームが大好きです。撮影の終わった方が控室に集まってくるのがいつもならうれしいのに、今日はすごい寂しくて…。初めて『この空気イヤだ』って思いました。こんな未熟な私を支えてくださったキャストの皆さん、スタッフの皆さんに感謝してもしきれません」とあいさつした。

 すみれの母親役とナレーションで登場した菅野は「ちょこちょこ(現場に)来ていたんですが、いつも控室の雰囲気が良かった。芳根さんの人柄を中心にまとまってるのかな」と褒めたが「(共演者の)みんなで遊園地に行ってたんだって? 私、誘われてないから、青春だな、いいなーって思ってました」と愚痴っぽく話して笑わせた。

 ドラマの内容についても菅野は「『べっぴんさん』ってホンワカしたお話ですけど、実は朝ドラとしてはとても意欲的な作品だったなって、おばちゃん見てたんですよ」と自身をおばちゃん呼ばわり。「朝ドラのセオリーはそこそこに、保育園の問題とか親子の葛藤とか、今にも通じてて、ウチの親とも『こういうことってあるよね』ってしゃべりながら見てました」と明かした。

 クランクアップでしんみりしがちな他の共演者をよそに、絶妙トークで盛り上げた菅野。昨年行われた出演者発表会見でも機転の利いたやりとりを披露していた。

 NHK関係者も「出演者発表会見の際も『黙れ、こわっぱ!』と、ご主人の堺雅人さんが出演していた大河ドラマ『真田丸』のセリフに引っ掛けて盛り上げてくれた。やっぱり、雰囲気づくりはうまい」と喜んだ。

 菅野は「母親になってこういう作品に関われたのは光栄で幸せでした。皆さん、お疲れさまでした」と締めたかと思いきや、芳根に「今度、遊園地行く時は誘ってくださいね」とひと言。最後まで盛り上げていた。