日本のアニメ界を一変させた宇宙戦艦ヤマトの多大な影響

2017年03月01日 11時00分

 不朽の名作「宇宙戦艦ヤマト」の完全新作シリーズ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」が劇場公開中だ。

 ヤマトは1974年に全26話のテレビシリーズで放送された。最初の映画「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」は77年に公開。78年に劇場版第2弾「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」が公開され、観客動員400万人という大ヒットとなった。

 この「さらば――」が日本のアニメ界を一変させたという。

「それまでのアニメ映画は、テレビシリーズを再編集した総集編にすぎませんでした。当時はビデオデッキが一般には普及していない時代だったので、『スクリーンでまた見られる』と客が入ったのです。しかし『さらば』は完全新作でオリジナルストーリー。これがヒットしたので、以降、新作のアニメ映画が作られ、日本のアニメレベルがアップすることになった」とアニメ事情通は指摘する。

 また、当時のアニメは「テレビまんが」という呼称で子供が対象だったが、「さらば――」以降「アニメ」と呼ばれるようになり、中高生以上の“アニメファン”という観客層が誕生。アニメ全体の認知度が上がったことで、テレビでも「機動戦士ガンダム」(79年)など大人が楽しめるアニメが増えていくことになり、アニメ文化が深まった。

 今回公開となる「宇宙戦艦ヤマト2202――」は、「さらば――」を新たな解釈で現代によみがえらせたリメーク。40年前の作品がいま何を訴えようというのか。

 シリーズ構成・脚本を手がけた作家の福井晴敏氏は「波動砲封印問題は原発問題と、ガミラスとの同盟は日米安保と重なります。他にもいろいろと、すべて現代日本に当てはめられることばかりなんです」と話している。