「第26回東京スポーツ映画大賞」(ビートたけし審査委員長=70)の授賞式が26日、東京・港区のグランドプリンスホテル高輪で盛大に開催され、「湯を沸かすほどの熱い愛」の演技が評価されて主演女優賞に選ばれた宮沢りえ(43)は、清楚な着物姿で登壇した。

 りえは舞台「足跡姫~時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)~」(3月12日まで)の公演を終え、駆けつけた。

 選評の際に「天海祐希が病気で降板した舞台を急きょ代役として務めた時あったじゃん(2013年)。舞台女優として目覚めたね。アイドル女優じゃなくて舞台役者として評価を受けるようになって、もう昔の宮沢りえじゃない。女優としての宮沢りえがそろそろ出来上がりつつある」と評したたけし。この日は「見事に女優として輝いている。もう、アイドル時代のことを知らない人も増えてきているんじゃないのかな。やっぱりカメラの前で磨かれている人は違う。これが頂点じゃなくて、まだまだ先を目指してほしい」と改めて大絶賛だ。

 マイクの前に立って「遅刻してしまってすいません」と頭を下げたりえ。東スポ映画大賞の常連で“顔”ともいえる存在になっているが「東スポって、キヨスクやコンビニに並んでいるのを見ると、ドキッとしたり、くすっとする時もあるけど、この映画賞の時(の紙面)は輝いて見える」と笑った。

 続けて「この賞を頂くと、励みになるし、またここに来たいなと思わせてくれる賞です。これからもずっと未完成のままでいきたいですね」と話し、たけしの言葉をかみ締めているようだった。中野量太監督も登壇し「器用なだけじゃなくて、パワーもある方。撮影していて毎日が楽しかった」とりえに言葉を送った。

 日本を代表する女優になったりえに対し、たけしも終始、笑顔。会場も大きな拍手を送った。

※受賞者(作)は以下の通り
◇作品賞=「この世界の片隅に」
◇監督賞=庵野秀明・樋口真嗣(シン・ゴジラ)
◇主演男優賞=三浦友和(葛城事件)
◇主演女優賞=宮沢りえ(湯を沸かすほどの熱い愛)
◇助演男優賞=綾野剛(怒り)、菅田将暉(ディストラクション・ベイビーズほか)
◇助演女優賞=広瀬すず(怒り)
◇新人賞=杉咲花(湯を沸かすほどの熱い愛)
◇外国作品賞=「ハドソン川の奇跡」
◇特別功労賞=故神山繁さん

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※審査に参加した全国10の映画祭=あきる野映画祭、うえだ城下町映画祭、しまね映画祭、周南「絆」映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭、TAMA CINEMA FORUM、とよはしまちなかスロータウン映画祭、ながおか映画祭、ふかや映画祭、シネマ游人