「第26回東京スポーツ映画大賞」(ビートたけし審査委員長=70)の授賞式(26日、東京・港区のグランドプリンスホテル高輪)で、若手女優・杉咲花(19)が「湯を沸かすほどの熱い愛」で新人賞に輝いた。

 杉咲は気弱で引きこもり寸前の娘役を好演。母親役で主演女優賞に選ばれた宮沢りえ(43)とは、映画撮影後も親交を深めているという。

 壇上に上がった杉咲は「自分にとって特別な作品になりました。そこでの出会いは一生の宝物。こんなにすてきな賞まで頂きまして、ありがとうございます」と感激。続けて「りえさんとは本当に血がつながっているんじゃないか、と思っています。りえさんが『かあちゃん』で幸せです」と“りえ愛”を叫んだ。

 19歳ながらも、その存在感は抜群。たけしも「映画ではキレイで、実際に会うとブスなやつは多いけど、彼女は実物の方がかわいいね」とデレデレだ。

 一方で今後のアドバイスを求められると「山田洋二みたいに何でもかんでも怒る監督もいるけど、映画で一番怒られるのは、主役ではなく2番手、3番手の脇役。でもこれはいいことで、脇役で散々怒られた人は主役をやった時に(成果が)出る。焦らずに頑張った方がいいね」とエール。

 直後に「役者は演技より存在感。(高倉)健さんも下手だったもんなぁ」と脱線しかけたが、杉咲は真剣な表情で聞き入っていた。“世界の北野”が認めた若き才能が爆発する日は近い。