問題の焦点が変わるのか。宗教法人「幸福の科学」への出家と芸能界引退騒動で女優・清水富美加(22)に持ち上がっていた過去の不倫交際をめぐり、その相手がロックバンド「KANA―BOON(カナブーン)」のベーシスト飯田祐馬(めしだ・ゆうま=26)だと一部メディアで21日に報じられた。飯田は同日、事務所を通じて不倫関係にあったことを認め、謝罪コメントを発表した。所属事務所から意に反する仕事を与えられ、健康も害したなどとして出家に至ったとする清水側だが、欠席や降板を決めたレギュラー番組やイベントに同バンドと重なり合う部分があった――。

 清水の不倫疑惑が浮上したのは先週末。緊急出版された自著「全部、言っちゃうね。」で、悩みの種でもあった好きな人のことを忘れたと告白すると、その相手が既婚者のミュージシャンではないかと話題になった。

 所属事務所のホームページによると、KANA―BOONは4人組のロックバンド。2012年4月、4000組の応募者があったオーディションで優勝し、13年4月に初の全国流通盤「僕がCDを出したら」をリリースした。同年9月に「盛者必衰の理、お断り」でメジャーデビュー。ワンマンライブで1万5000人を超す動員を達成し、日本武道館や大阪城ホールで単独公演を行う人気バンドにのし上がった。来月には11枚目のシングルが発売される。

 ネット上では「相手はめしだだったのか」「めしだが清水と不倫していたのか」という驚きの声や、「去年のベッキー騒動(相手の川谷絵音はバンドマン)といい、ロックバンドのメンバーは女遊びがむごい」といった叫びのような反応がツイッターで発信された。

 これまで清水の“不倫相手”をめぐっては、さまざまなミュージシャンの名がテレビやネット上で取りざたされてきた。Acid Black CherryのyasuやAlexandrosの川上洋平、ダウンタウン浜田雅功の息子でOKAMOTO’Sのハマ・オカモト…。とりわけyasuの場合はバンド側がツイッターで否定する騒ぎにもなっていた。

 清水の出家騒動が表面化して約10日。水着やブルマー着用や人肉食シーンの撮影などで人格が傷つき、健康問題も生じたなどという理由を清水側は主張し、事務所との突然の契約解除の正当性を訴えてきた。一方で飯田との不倫発覚で注目されるのが、騒動にまつわる番組欠席やイベント降板のタイミングだ。

 清水はレギュラー出演していた毎月1回放送のNHK総合「シブヤノオト」の12日放送回の出演を休み、渡辺直美が代役を務めた。出家騒動が表面化した当時、3月7日に都内で行われる音楽イベント「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS」の司会降板も早々に決まった。

 いずれの番組、イベントもKANA―BOONが出演もしくはゲスト出演が決まっており、清水と飯田の“接点”となる可能性があった。それだけに、出家表明のタイミングと飯田との不倫交際の関連が関心を呼ぶところだ。

 これが引き金ならば、騒動の焦点も変わる可能性も出てきた。