歌手のペギー葉山(83)が16日、東京・中野区のサンプラザホールで開かれた「キングレコードオールスター歌謡パレード」に出演し、元気な歌声を披露した。

 このイベントは創業125周年を迎えた山野楽器と、創業85周年を迎えたキングレコードによるスペシャルコンサートで、同社所属の演歌・歌謡曲系アーティストの中から葉山、大津美子(79)、大月みやこ(70)、神野美伽(51)ら39人が出演した。

 最年長のペギーは「歌は皆さんに元気とエネルギーと生きる力を与えるものですが、今が一番、歌の存在が大事な時代だと思います」とコメント。ベテランの大月は「先輩方の背中を見て、私もまだまだ歌っていきたい気持ちが新たに湧いてきたような、そんな力をいただきました」と意気込んだ。

 ペギーの「南国土佐を後にして」で幕を開けたコンサートは、神野、原田悠里(62)、角川博(63)、中村美律子(66)、三笠優子(67)、鏡五郎(72)らがチームに分かれ、最新曲や往年のヒット曲をカバー。角川は、小金沢昇司(58)からの突然のリクエストに応え、故美空ひばりさんや五木ひろし(68)のものまねを披露し、会場を沸かせた。

 ステージでは「下町の太陽」「別れの一本杉」「哀愁列車」など数々の名曲が披露され、最後にペギーが「学生時代」を歌うと、再び全員が登場。大合唱でプログラム全59曲の幕を閉じた。出演歌手の総キャリア年数「1142年」というキングレコード演歌・歌謡曲部門の層の厚さとエンターテインメント力を体感できるステージとなった。