人気女優・清水富美加(22)の出家騒動の波紋が広がるなか、宗教団体「幸福の科学」の大川隆法総裁が、対立する清水の所属事務所「レプロエンタテインメント」社長の本間憲氏の守護霊インタビューを敢行した。騒動表面化後の14日に緊急収録されたもので、所要時間は99分。このインタビューでは本間氏の本心から前世の職業、芸能界のルールにまで言及しているという。この“奇襲攻撃”にレプロ側は困惑しきり。意外な方向に進む幸福の科学とレプロのバトルはどこまで続くのか――。

 教団側は、レプロの労働環境に疲弊した清水を出家という形で“救済”したと主張。レプロは信仰の自由は尊重するものの、現在進行形の仕事があるなかでの突然の出家と契約終了は、認められないと訴えている。双方の言い分は平行線をたどり、違約金などをめぐり泥沼の法廷闘争に突入する可能性もある。

 そんななか、教団の公式ホームページに衝撃の告知が載った。総裁の大川氏によるレプロ代表取締役社長・本間氏への守護霊インタビューが14日に行われ、このほど全国の教団施設などで公開されるというのだ。

 これまでも大川氏はドナルド・トランプ米大統領(70)や元「SMAP」木村拓哉(44)など、多くの著名人の守護霊を呼び寄せ本心に迫ってきたが、今回選んだのは、よりによって対立する事務所のトップ。こんなことをして大丈夫なのか?

 教団の広報担当者は「本間氏は大きな影響力を持ちます。事実上、マスコミを仕切っている芸能事務所社長には、公人としてその考えや発想をチェックする必要があると考え、宗教的手法を用いて、その本心を明らかにすることとしました」と説明。守護霊インタビューを通じて「本間社長の考え方や本音をお聞きするのが目的」という。

 本間氏に事前通告はしなかったが、その点については「社会的影響力を有する公人であるため、収録には社会的な公益性があり、先方への許可や相談は必要ないと考えております」とした。

 気になる話の中身について、HPでは「本間憲氏の守護霊霊言」「清水富美加さんの出家の本当の理由とは」「タレントは仕事を選べない!?」などと記されているが、具体的な内容については「会員向けの話なのでお答えすることはできません」(広報担当者)。

 ただ別の教団関係者が守護霊インタビューの一部を明かした。

「大川総裁が本間氏の守護霊を呼び寄せたところ、まずは根底に『芸能界のルールを破る者は許さない!』という意思があることがわかった。さらに彼が過去生(前世)で“女性を使ったビジネス”を行っていたことも判明した。今回の清水さんの騒動にも、過去の因果が影響していると思う」

 ほかにも「教団が問題視する、レプロの契約がいかにして作られたか、芸能界がいかに一般社会とかけ離れているかが語られている」と言う。

 とはいえ、このタイミングでの本間氏の守護霊インタビューは、挑発と受け取られてもやむを得ないだろう。レプロ側が態度を硬化させることも考えられるが…。

「どうもそうはならないようです。最初こそ威勢は良かったものの、このところは『彼女(清水)の意思を最大限尊重し、円満解決を望む』と穏便路線にシフトチェンジした印象を受けます。今回は芸能界のルールが通用しない宗教団体が相手。これまでとは勝手が違うということ」(芸能プロ関係者)

 実際に都内ではここ数日、レプロに対する幸福の科学信者の抗議活動が繰り広げられている。ネット上では「ブラック企業」とやゆする声も上がっており、レプロとしては、長期戦は好ましくないはずだが…。