未確認生物の中には、既に絶命してしまったとされる生物も該当する。実は人知れず奥地で生き残っていた、というものが発見され、新種の生物として認識されることもある。有名な事例ではシーラカンスやイリオモテヤマネコだ。

 しかし、絶滅認定が最近なされたものであれば、まだ生き残っている確率も高いとして期待されることも多い。

 現在、いまだに生存の確率が高いとみられているのはオーストラリアのフクロオオカミだ。有袋類の猛獣で体の模様からタスマニアタイガーとも呼ばれている。1980年に飼育されていた最後の1頭が亡くなったため絶滅したと言われているが、オーストラリアはいまだに人が立ち入ることのできない手つかずの自然が残っているため、生息している可能性も高いとみられているのだ。

 タスマニアタイガーの追跡調査を行っている「Thylacine Awareness Group」は、森の中に狩猟や観察で用いられる専用の監視カメラをしかけるなどして調査している。

 彼らが、タスマニアタイガーの姿を捉えたとして動画を公表した。よく見ると、枝の影になっているが画面左下にちらりと灰色の生き物らしき姿が見え、カメラに気付いたのかすぐ引っ込んでしまう様子が映っている。

 追跡調査グループはカンガルーやワラビーとも姿や動きが違うため、タスマニアタイガーが撮影されたのでは、と考えているようだ。

 しかし一方で、あまりに一瞬かつぼんやりした姿なので幽霊ではないかとする説や、もっと別の未確認生物の姿を捉えたのではとする意見も出てきている。

 果たして、この動画に映ったのは何だったのだろうか。

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ANIMAL SIGHTINGS, BUSSELTON WA

(提供=ミステリーニュースステーションATLAS