新曲「北上川」を1月11日にリリースした野村美菜(34)が7日、東京・江東区の東京スポーツ新聞社を訪れ、新曲にかける意気込みを語った。

「北上川」は「矢作川」「千曲川哀歌」に続く、川シリーズ3作目。恋に傷つき、愛に迷う女性の心理を北上川沿岸の名勝を背景に描いた、切なくもダイナミックな作品だ。

 野村は宮城県出身で、北上川は地元。東日本大震災以降、復興支援で東北の被災地を訪れるなかで「故郷のために歌を通して役に立ちたい」という思いが強くなっていた。そういうなかで出合ったのが今回の新曲で、リリースを機に芸名を「野村未奈」から「野村美菜」に改名。野村は「心機一転、原点に返ろうという思いがありました」と力を込めた。

 5月1日の東京・江東区文化センターを皮切りに、8月は長野・上田市、9月は愛知・刈谷市と、3か所でコンサートも決定。全国キャンペーンも実施中で、野村は「カラオケが好きな方たちが歌ってみたいと言ってくれています」と、デビュー14年目の飛躍に手応えを感じている。