自宅に大麻を隠し持っていたとされる大麻取締法違反(所持)の罪に問われた元女優の高樹沙耶(本名・益戸育江)被告(53)の第2回公判が6日、那覇地裁で行われ、大麻との“決別”を宣言したが…。

 沖縄県石垣島で暮らしていた高樹被告は、初公判で親知らずを抜いた後の痛みを和らげるために大麻を複数回使用したと明かしていた。ただ、大麻は自身の所有物ではなく、同居していた会社役員森山繁成被告(58)から分けてもらっていたと主張していた。

「大麻取締法は使用に対しては、罪に問われない。複数人が集まって大麻コミュニティーで作る場合、1人が罪をかぶる例が過去にあった」(薬物事情通)
 高樹被告と一緒に逮捕された森山被告は大麻所持を認めており、高樹被告の主張が通れば、無罪になる可能性もある。

 高樹被告は先月の保釈後、ツイッターで騒動をわびると同時に昨年の参院選出馬時に公約にも掲げた「医療用大麻の解禁」を紹介する動画をツイートしていた(現在は削除)。同被告は医療用と嗜好用大麻は別物との考えで、あくまで医療用は解禁すべきとの主張だ。

 ただ、日本では医療用でも大麻は認められていないのが現状。解禁を唱えても裁判での心証は悪くなる一方となる。

 この日、高樹被告は「私は人より有名で(逮捕による)社会の騒動をよろしくないと思った。法律を守る約束を果たしたい」と話し、大麻との決別を口にしたかにも見えた。

 もっとも「今後、“国内”では使用しない」と同被告。「大麻使用が認められている海外の国では“アリ”とも解釈できる言い回しです」(前出事情通)。次回、3月16日の公判で結審する予定だ。