若手女優の杉咲花(19)、のん(元能年玲奈=23)が「第90回キネマ旬報ベスト・テン」表彰式(5日、都内)に出席した。

 杉咲は、女優・宮沢りえ(43)と母子役を演じた「湯を沸かすほどの熱い愛」などで、助演女優賞を獲得した。宮沢については「カメラに映っていない時もお母ちゃんでいてくださった」。中野量太監督(43)の提案もあり「りえさんと毎日、一日1回メールして、写真を送り合った。敬語をやめて『お母ちゃん』と呼ぶルールがあった」と明かした。

 子役から活動しており、すでに10年以上のキャリアがある。表彰式で司会を担当したフジテレビの笠井信輔アナウンサー(53)から10年前の自分に何と声をかけたいか問われ「もうちょっといっぱい寝たら、背が伸びるかもと言いたい」と笑わせた。今後については「一つひとつ、丁寧に(仕事に)向き合っていけるよう頑張る」と豊富を口にした。

 また、日本映画ベスト・テン第1位には「この世界の片隅に」が選ばれた。主演声優を務めたのんは惜しくも賞を逃したものの、サプライズゲストとして登壇。「見てくださった方も、製作者の一員のようにこの映画を広めてくださった印象がある。こうして評価していただけるのが、自分のことのようにうれしい」と笑顔を見せた。

 笠井アナから「自分のことだと思う」と、のんも喜んでいいと指摘されると「これは監督(片渕須直監督=56)の賞です」と殊勝に話した。

 なお、杉咲はビートたけし審査員長(70=本紙客員編集長)が選考する「第26回東京スポーツ映画大賞」(授賞式は26日、都内)では新人賞に選ばれている。