NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」の新キャストに俳優・西岡徳馬(70)が起用されることが2日、分かった。この日、同局で行われた局長定例会見で発表された。

 2月下旬の放送から登場予定の西岡は、東京の大手商社「KADOSHO」代表取締役・古門充信役を演じ、景気が右肩上がりの昭和40年代に日本を作り上げた代表的なキャラクターとして、芳根京子(19)演じるヒロイン・すみれたちが開いた子供服店「キアリス」と関わっていく。

 番組の堀之内礼二郎プロデューサーは「すみれたちの『小さくても大切なものを作る』のとは対極のイデオロギーを持った、パワフルで大きくて豪快な人というイメージに、演劇人としての西岡さんがピッタリで、キャスティングさせていただきました」と起用の経緯を説明した。

 ヒロインの芳根は、撮影現場に、箱ごと持ち込んでくるほど大のトマト好きとして知られる。堀之内プロデューサーは「西岡さんはトマトが大嫌いなんです」と明かし、「そういう意味でも対極なので、見どころになると思います」と語った。