声優の野沢雅子(80)が「ひとつのビデオゲームのキャラクターを最も長い期間演じた声優」「ビデオゲームの声優として活動した最も長い期間」(23年218日)の2項目でギネス世界記録に認められ、31日に都内で認定式が行われた。

 野沢は、1993~2016年に発売された人気アニメ「ドラゴンボール」関連のビデオゲームで、主役の孫悟空の声を担当。その期間は前出の23年218日となり、ワールドレコードとなった。

 野沢は「言葉にならないくらいビックリ。健康でよかった」と白い歯をこぼした。認定式にはフジテレビ系アニメ「ドラゴンボール超」の新ストーリー(2月5日~)でオープニング曲を歌う氷川きよし(39)も駆けつけ、祝福した。

 野沢の記録は快挙だが、今回は“ゲーム声優”としての記録で“アニメ声優”としての記録ではない。

 アニメ声優では高い壁がそびえ立つ。国民的アニメ「サザエさん」(フジ系)のサザエ役・加藤みどり(77)だ。

「野沢さんは86年のアニメ放送開始から現在に至るまで、31年にわたって(ドラゴンボールで)孫悟空役を担当。それに対し、加藤さんは69年のアニメ放送開始から現在に至るまで、48年もサザエ役を担当。その差は17年もあり、超えるのは難しい」(関係者)

 野沢は何か一つ、ギネス記録が欲しいという思いをかねて持っていたという。

「だから今回、アニメではなくゲームの声優としての申請となったようだ」(同)

 野沢は、念願のギネス記録に悟空の声で喜びを表現するよう求められ「オッス、オラ悟空。たまげたぞ。こんなに続いているとはな。オラ元気だから、あと100年くらいは続くかな!」と豪語。サザエさんへの対抗心ではないだろうが、これはちょっぴり本気かも。